【トップインタビュー】成毛政孝会長に聞く - グーネット自動車流通

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【トップインタビュー】成毛政孝会長に聞く

ひと 2015年06月29日
鈑金塗装を含めた総合付加価値経営の実践で「ファーストコールカンパニー」へ
会社名:全日本ロータス同友会
全日本ロータス同友会成毛会長に聞く

全日本ロータス同友会成毛会長に聞く

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 全国に51支部・1630社の会員工場を擁する自動車整備業ネットワーク「全日本ロータス同友会」。その中で「車体整備研究会」を発足させ、同友工場の鈑金塗装内製化とその強化において中心的な役割を果たしてきた成毛政孝氏(ナルケ自動車社長)が4月1日、会長に就任した。成毛新会長が思い描く、これからの自動車アフターマーケットと同会の姿とは。

-会長就任の抱負を。
 まずは「同友を元気にする」、これが私に課せられた使命だと考えています。そのための取り組みは3つあります。
 ひとつは「ロータスブランドの確立」です。同友各社のブランド力を強化して地域ナンバーワンの工場となってもらい、それを各支部、全国へ広げることで、カーオーナーから「クルマのことならロータスへ」と指名してもらえる「ファーストコールカンパニー」を目指します。

 2つ目は「共創」です。当会は今年1月23日に創立40周年を迎えましたが、これからも「同友会」として同友工場や提携企業とともに、今後の厳しい自動車アフターマーケットの中でWin-Winとなるよう、より良好な関係を築いていきます。

 そして3つ目は「51支部の活性化」です。今後2~3年で会員数の自然増を目指していきますが、そのためには同友各社が元気になることが不可欠です。月1回の支部例会において各支部のビジョンを策定することで支部活動を活性化させ、さらに各同友の経営ビジョン作り、また人材の採用・育成を支援していきます。

-現在の自動車アフターマーケットをどのように捉えていますか?
 自動車の小型化・電子化・メンテナンスフリー化が進んでいる現在、従来の経営形態のままであり続けようとすれば収益が減少していくのは間違いありません。

 当会では、40年前の創立時から総合付加価値経営を提唱していますが、全同友が実現できているわけではなく、課題はいまだに多く残っています。ですが様々なサービスを展開し、カーオーナーを囲い込んで生涯顧客にすることができれば、まだ伸びる余地はあると思います。

 カーオーナーとの接点を拡大するための取り組みとして、昨年より「ロータスフロント育成プログラム」を開始しました。基礎研修から3級、2級、1級へとステップアップしていく構成とし、級ごとに課題を設定しクリアさせながらフロントの提案力を高めることで、保険、オイル、タイヤの販売や12ヵ月点検入庫台数の拡大を図っていきます。

 また、軽自動車の新車販売比率が40%を超え、市場全体が軽自動車に向かうようになった今、収益低下が大きな問題となっています。関連会社のロートピアで展開しているメンテナンスパック「スマイルメンテプラス」、延長保証「えんちょう☆先生」、中古車保証「守護神」などの販売を強化し、台当たり収益の確保に努めます。

-スキャンツール、次世代自動車、先進予防安全技術など、自動車技術高度化への対応は。
 高度化対応のための各種セミナーを随時開催して、スキャンツールを用いた故障診断ビジネスの確立、近い将来に始まるであろうOBD2車検への対応を可能にするための人材育成に早急に取り組んでいきます。また今後は、「ロータススーパーアドバイザー」とも連携していきたいと考えています。

 さらに「ロータス次世代自動車取扱認定店」制度を今年度中に発足させることで、ロータスの看板を持つ工場で次世代自動車を買える・直せる体制を整え、カーオーナーにも強くアピールする計画です。

-会員における鈑金塗装内製化の進捗状況は?
 「車体整備研究会」では2013年10~11月に、全同友を対象としたアンケートを実施していますが、鈑金塗装を内製化しているのは911社で、そのうち同事業を拡大したいと考えているのは665社にのぼりました。まだ内製化していない同友691社の中でも、内製化を考えているのは216社に達しています。

 今年度からは「車体整備推進グループ・LBPN」へと格上げし、各ブロックから推進委員を選任して、鈑金塗装を内製化したい同友には軽補修やガラスリペアの導入支援、鈑金塗装を事業の柱にしたい同友には新素材対応機器の導入や技術研修・修理保証制度・業界情報を提供していきます。

 鈑金塗装事業をより強固なものとしたい同友には、「ロータス車体整備ネットワーク」(仮称)を通じた、修理難易度の高い車両や非内製化会員からの入庫誘導を目指します。

-業界全体で人材不足が深刻化しています。
 まず採用では、若者が閲覧した時に働きたくなるよう同友工場のWebサイト作りをサポートするとともに、機関誌「ロータスニュース」を自動車整備専門学校へ配布しディーラーと専業・兼業整備工場との違いを伝えるなど、組織として同友工場の採用活動を支援していきます。

 そして新人が入社後、楽しく働け着実にキャリアアップできるよう、2013年には従来ひとつだった経営委員会と教育委員会を2つに分け、それぞれ同友工場に対し経営ビジョン作成及び内部体制構築、現場スタッフの育成を推進しています。

 現在の深刻な人材不足に対応するには、整備士の地位を向上させつつ、女性や高齢者が働きやすい環境を整えることが不可欠です。そのためには最新の整備機器を導入し作業性・効率を高めるとともに、労働・雇用環境を整備し週4日制労働を導入するなど、魅力ある報酬・勤務制度を用意することが、今後ますます必要になるのではないでしょうか。

 自動車が壊れなくなり、小さくなり、人材も不足していく中、これまでの経営形態を続けていたのでは、特に小規模の工場が存続するのはさらに難しくなっていくでしょう。今後は協業化や経営統合、整備集中センターの構築なども視野に入れながら、工場閉鎖を考えている同友には事前に相談のうえ経営統合先を斡旋することで、工場がシャッターを閉めるのを未然に防ぎ、事業承継を支援していきます。

 「仲間と一緒に繁栄していく」のが全日本ロータス同友会の原点です。当会は同友同士で助け合いながら、各地域でのマーケットシェアを確保し、自動車業界内はもちろんカーオーナーに一目置かれる存在になりたいと思います。



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