2010年11月のAA相場は、上昇傾向で推移しました。
例年であれば、9月頃をピークに、年末に向けて相場が下落しますが、今年に限れば、その傾向がうかがえません。10月の新車販売は、前年同月の約7割となっており、それに伴う代替車の発生も少なくなっています。関連してオークション会場への出品も減少していますが、それに対して、中古車登録台数はそれほどの減少は見られません。オークション落札率も例年よりも高く推移していることより、出品が少ない中で取り合っている様子が伺えます。
過渡期とはいえ、このタマ不足の状態はまだ続くと思われますが、この先、上昇は収まり、緩やかな下落に転じるものと思われます。
12月 | 01月 | 02月 |
---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
・年末の低調相場から年始以降の活況期へ ・補助金制度終了も中古車への影響は継続 |
今後の相場は、年末の低調期から年始以降の活況期へと移ります。現状はエコカー補助金の実施によって需要の先食いが生じたことに伴い、新車・中古車を問わずユーザーの自動車に対する関心が薄れているものと考えられます。また、景気の明るい兆しが見えない状況が続いている中、ユーザーの購入意欲は更に低下しているものと考えられます。補助金制度終了の影響もあり、秋口以降は中古車の引き合いが強く、相場はある程度維持されていたようですが、年末に掛けては急激に下落する可能性があります。また年明け後の活況な時期も、この影響を受けて低調気味になる可能性も考えられます。