2010年10月のAA相場は、下落傾向で推移しました。
9月の新車販売台数が、9月7日のエコカー補助金終了の影響により前年同期比を割りました。対して中古車販売は期待感もありますが、概ね前年と同程度という予想がなされています。そんな中、9月のオークション相場は、例年中頃から下落に転じるところが、今年は上昇を続けました。それまで新車販売に注力していた新車ディーラーが、補助金終了後の商材として優良中古車の確保にはしった、といわれています。
中古車相場は、年末に向けて相場下落の見込みです。しかし、収まらない円高が続く中、ロシア向け輸出が勢いを増しているなど、不安定要素が消えない状況が続いています。
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・年末年始の相場低調の時期へ ・景気後退判断で相場への影響に注意を |
先般、内閣府より発表された10月の月例経済報告で、日本の景気は「足踏み状態」と表現され、約2年ぶりの下方修正がされました。景気後退と判断された主要因は、急激な円高にあると予想されます。直近の相場は、補助金終了後より中古車への需要が戻りつつある傾向が見られますが、景気後退と判断されたことで、将来への不安は今まで以上に増し、更なる購入意欲の低下に繋がる事が考えられます。また、年末年始にかけては例年相場が低調な時期に入ります。今後の景気動向で相場は若干変化していく可能性もありますが、基本的には年末年始にかけて下落傾向での推移が続くでしょう。