日本鉄リサイクル工業会
1月は電力不足で下落、2月に入って回復
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は3月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。12月、1月と乱高下した国内鉄スクラップ価格は、1月に特に下落幅の大きかった関東市況が2月に入り1万円以上急回復して、月末には関東、関西がほぼ同価格レベルとなった。月末のH2炉前価格は、4万円~4万1000円となっている。
1月末に関東地区の価格が関西に比較し1万円近く低位にあったのは、季節的要因で輸出向け配船が遅れたこと、厳冬の影響で電力不足が表面化し、電力会社の節電要請に応じた一部の電炉メーカーで生産調整を余儀なくされたこと、さらに大手電炉の炉修工事に伴い荷受け制限が為されたこと等々が重なり、一時的に荷余り状態が顕在化した為と考えられる。
2月に入ると、トルコを中心とした海外市況も回復した他、コンテナー不足により米国産鉄スクラップの手当てが遅れている台湾から日本産鉄スクラップへの引き合い等が入るなど、輸出向けFOB価格から上昇が顕著になり、地場電炉向け価格も追随する形で上昇した。
鉄鉱石、原油、銅等の資源価格も上昇している中で、鉄スクラップ市況も強基調を維持したまま3月を迎えている。
1月末に関東地区の価格が関西に比較し1万円近く低位にあったのは、季節的要因で輸出向け配船が遅れたこと、厳冬の影響で電力不足が表面化し、電力会社の節電要請に応じた一部の電炉メーカーで生産調整を余儀なくされたこと、さらに大手電炉の炉修工事に伴い荷受け制限が為されたこと等々が重なり、一時的に荷余り状態が顕在化した為と考えられる。
2月に入ると、トルコを中心とした海外市況も回復した他、コンテナー不足により米国産鉄スクラップの手当てが遅れている台湾から日本産鉄スクラップへの引き合い等が入るなど、輸出向けFOB価格から上昇が顕著になり、地場電炉向け価格も追随する形で上昇した。
鉄鉱石、原油、銅等の資源価格も上昇している中で、鉄スクラップ市況も強基調を維持したまま3月を迎えている。