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【2020年 年頭所感】ホンダユーテック 代表取締役社長 伊藤哲也

 新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご厚情にあずかり、心より御礼申し上げます。

 昨年は5月に「平成」から「令和」に改元され、新たな時代の始まりとして祝賀ムードに包まれました。しかし、各地で発生した地震、大型台風による水害など、一昨年に続き、多くの災害に見舞われた一年でもありました。経済では10月の消費増税の影響を受け、消費の冷え込みが顕著になるなど厳しい市況が続いております。一方、スポーツ界を中心に明るい話題もありました。渋野日向子さんの全英オープン制覇やラグビーワールドカップでの日本代表初のベスト8入りなど、世間を賑わせた年でもありました。今年は東京オリンピック開催年として日に日に興奮も高まり、日本中が盛り上がる年となることを願っております。

 さて、当社は2018年を「芽吹き」、2019年を「育む」をテーマに掲げ、取り組んできました。テーマは事業に関わる全てを対象としてきましたが、大きな成果として挙げたいのは「人材育成」です。昨年も申し上げましたが、「人にお金を掛けると経営者に返ってくる」であり、人材育成だけは嘘をつかない、必ずプラスになると考えています。ホンダグループで行われているNHサークル大会に、一昨年はホンダAA関西会場が世界大会に出場し、特別賞を受賞しました。昨年はU-Select城北が日本大会に出場し、4年連続で日本大会や世界大会に出場することができました。4年連続は、U-Select城北、オートテラス筑紫野、ホンダAA関西会場、昨年のU-Select城北となり、城北は2回出場していますが、特筆すべきは大会出場メンバーが全て異なる点です。社員一人ひとりが貴重な人材であり、積極的に研修を行ってきました。研修を受けた社員からは「もっと早く研修を受けたかった」という声も上がっています。人はいつまでも勉強をしていたい。その機会を提供することが重要です。全員が学ぶことでモチベーションも上がり、会社全体が盛り上がる。社内改善提案制度にも積極的に取り組むなど、やるべきことを理解し、取り組める組織、現場になりました。

 私の人材育成における考え方の基本は「人間尊重」です。人は誰かの役に立ちたいという想いで生きており、役に立つと思えれば楽しくもあり、自分の意思で行動してくれます。まさに昨年は「芽吹き」から「育む」へとステップアップが図れた一年でした。

 また、「人材育成」の一環として新入社員研修の進め方も変えました。拠点や指導者により些細な齟齬が生じないよう、一人の指導者にサービスの一ヶ月間の実地研修をはじめ、全てを任せました。新入社員からは将来なりたい人に指導者の名が挙がるほど、人材育成をしっかりやってくれました。新入社員も輝きましたが、指導者も同じく輝き、「人間尊重」の活きた事例として社内に好影響をもたらしてくれています。

 一昨年に立ち上げた流通課は、ホンダ販社に在庫共有を通じて車両を供給することも役割とし、問題点を解決しながら供給体制を強化することができました。一昨年に続いての話となってしまいますが台風19号による水害においても、在庫共有から被災地の販社様に車両を提供でき、一助として貢献できました。流通課は災害支援が目的ではありませんが、非常時の中古車流通の促進体制を構築できたのは「育む」の一例です。

 昨年のオークションの出品台数は1月-12月実績で20万台を達成、一昨年を上回る実績を残せています。成約率も全6会場で90%超と活発な取引をいただきました。AISによる外部検査を行うことで徹底される公正・公平な視点が多くの会員様に評価いただいた結果だと思います。また、自社検査員による後見検査で可能な限り見落としを防ぐ体制も敷きました。成約率№1は信頼の証であり、その意味でもホンダグループの中古車を担う役割は果たせているのではと考えています。また、会員様にはスマホの「H@アプリ」の充実を図り、スマホでの応札や車検証情報、計算書情報の取得等を可能とし、利便性向上に取り組んできました。一方では、ホンダグループの中古車分野の中核という役割を担うべく、中古車のビジネスサポートとして11の指標を追加設定した「BS11」を推進してきました。ホンダユーテックが販社様により必要とされる存在となるために、よりこのBS11の完成度を高めることが必要であり、今年の課題の一つと考えています。

 また、会員様に対してディーラー出品による良質な中古車を集め、よりホンダオークションを積極的に利用してもらえる取り組みも行っていきます。加えて、当社で育成している検査員についてもエリア担当制を導入し、効率を上げることで、販社様、会員様によりご利用いただきやすい環境構築を目指し、しっかりとした検査体制でお客様の期待に応えていきます。

 今年もホンダ販社様や落札店様、ユーザーの信頼を勝ち得るべく、「2030年ビジョン」で描いた夢のもと、従業員一同、邁進して参ります。

 引き続き皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 最後に、本年が皆様にとって素晴らしい一年となりますことを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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