ＪＵ埼玉（さいたま市岩槻区・沼尾幸一会長）は３月１１日、ＪＵ埼玉会館会議室において、オートモービル・インスペクション・システム（ＡＩＳ）から専任講師の松田敬研修部マネージャーを招き、第３回「車両見極め初級研修」を実施した。

　本研修は、中古自動車販売士が在籍するＪＵ会員販売店に限定し、販売士研修の品質研修の内容を更にレベルアップした品質評価の基礎研修として企画された。本研修の受講修了者については、JU品質評価研修の受講資格が得られる。また、修了者在籍店は、JU適正販売店の要件の一つとなる。研修はＪＵオートオークション検査基準（日本オートオークション協議会基準）に則ったものとなっており、経験の浅い方へは技能教育の第一歩として、熟練の方へは長年の経験を活かした上での復習としても役立つ内容となっている。

　当日は、車両検査の目的や修復歴車の定義や種類など根本的な内容に加え、パネル交換歴、冠水車、盗難車、塩害車、接合車の見極め方、車体構造の発展についても具体的に解説され、実践的なものとなった。また、修復歴の有無を判定出来るまでには至らないものの修復歴や車両の状態について正しく理解し、お客様に対して分かりやすく説明できることなど、お客様との接点強化になることも本研修の目的とした。JU埼玉では全国に先駆け本研修会は３回目の実施となる。受講資格を持つ３０名の参加者が、松田マネージャーの解説を一言も聞き逃すまいと真剣に受講した。

　ＪＵ中販連では、今回の研修で、特に価値の下落が大きく、発生頻度の高いものに関しての知識を基礎から習得し、車両を見極める技能向上の基盤としていただきたい。さらに、今後JUで実施する様々な教育メニューを活用し、中古車販売店としての実力を高め、お客様に安心して購入いただける環境を整えたいとしている。