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外国人採用の成功のポイントとは

  • ベトナム人エンジニア ベトナム人エンジニア
 滋賀トヨペット(山中隆太郎社長、滋賀県大津市)では、技人国ビザの在留資格を取得できたベトナム人自動車整備エンジニアの採用を拡大してきた。採用の成功ポイントについて、「まずは迷わず『厚遇』したことです。決して甘やかすという意味ではありません。具体的には、下宿費用の負担、免許取得費用の負担等、一人前になるまではでき得る限りの経済的な支援を施して、不安なく業務に取り組める環境づくりを行いました。2つ目は、既存の日本人社員をブラザーに指名するブラザー制度を外国人にも導入しました。育成責任を与えて指導、支援に努めさせたことです」(小澤氏)。更に「3つ目は人数が増えてきたことそのものです。これにより、外国人当人たちの安心感が絶対的なものとなったのは言うまでもありません」と語る。外国人の採用にとって最も重要なことは『外国人の受け入れ体制構築』だ。将来を見据え、新卒採用の減少の解決策を外国人活用に見出し、他社より一足先に動き始めた。試行錯誤をしながら、外国人受け入れ体制の構築をスピーディーにすすめた結果、外国人が入社しやすい社内環境が創られた。

 外国人は、外国人採用したことがない企業への興味は低い。理由として、自分、つまり外国人を採用する可能性が小さい。合理的な考えがあり、可能性が大きければ応募して面接したいと考えている。2つ目の理由として、外国人を受け入れる社内風土の有無を判断するのだ。受け入れ体制が整っていない企業は警戒される。外国人たちの企業選びの判断基準は日本人とは多少異なる。企業の規模や知名度だけではない。そのため、日本人採用とは異なる工夫を取り入れ受け入れ体制を早期に構築していくことが、優秀な外国人を惹きつける大きな要因となる。

 皆様は「外国人を受け入れるべきか否か?」について会社内で議論したことはあるだろうか。しかし、その議論には門戸を開けば会社に入ってくれる外国人が存在しているという前提がある。現実は企業側が「受け入れるか否か」という選択をできるわけではないということを知ることが大切だ。優秀な外国人は売り手市場。「選ぶ」ではなく「口説く」という姿勢が必要である。外国人を単なる安い人手ではなく、長期的な戦力として共存共栄の道を考えていくことが重要だ。

<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。



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