５月の役員改選においてＪＵ福岡の会長・理事長に就任した出口隆二さんは、今年５４歳という若さで、親会執行部を取りまとめるとともに、青年部会メンバーとの協力体制も強固で、ＪＵ福岡の組織強化を推進する。

　出口さんは、２００３年に初めて理事としてＪＵ福岡役員に入り、０９年には副会長・副理事長に抜てきされるとともに、小売購販委員長にも就任した。これまで、同委員長のほか、指導環境や流通、金融と各委員長を歴任、今回の役員改選では、満を持して就任したと言っても過言ではない。ＪＵ福岡の各事業を把握するとともに、持ち前のリーダーシップで執行部をまとめる存在だ。

　出口さんは「まだ就任したばかり。一つ一つ課題をクリアするため、三役の支えを受けながら、会員から支持される組織を目指したい」と謙虚な姿勢で、ＪＵ福岡の舵取り役を務める。

　前年度には、徳永正義前会長・理事長が任期中に急逝するという悲しい出来事もあったが「徳永会長がこだわっていた『九州は一つ』という言葉を胸に刻み、ＪＵ福岡が九州ブロックをけん引するつもりで、新園康男ブロック長を支えていきたい」と、故徳永氏の〝想い〟を引き継ぎ、会長・理事長職に取り組む考えだ。

　ＪＵ九州では流通委員長を務めるが「先輩たちの意見と若手の思いを両方の立ち位置で考えられるのが自分自身の強み。九州各県のＡＡ事業活性化にも積極的に取り組みたい」と意気込む。

　ＪＵ九州では「ＪＵ九州合同ＡＡ」の九州各県サテライト開催も模索しており、出口さんが実現のキーマンとなることは間違いない。（室田一茂）


【プロフィール】
出口隆二氏（でぐち・りゅうじ）。１９６９年（昭和４４年）７月１６日福岡県行橋市生まれ、５４歳。
轟の森ドラゴン社長。８９年１２月、２０歳の若さで在庫３台を店頭に並べてオートショップドラゴン（当時）を創業。２００３年ＪＵ福岡理事。０９年同副会長・副理事長。２３年５月同会長・理事長、ＪＵ九州流通委員長。趣味は仲間と楽しみながらラウンドするゴルフ。