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平成30年6月、JU埼玉薄辰美会長がJU埼玉オートオークション代表取締役社長に就任した。新体制となり「埼玉ブランドの中古車を広く業界に流通させたい」と語る同社の運営について新社長に話を聞いた。(聞き手:近藤厚志)
【中古車業界を取巻く環境について】
世の中の流れ、動きが急速に変化しています。一昔前までは中古車を購入しようとする人は、情報誌などを参考に比較的自宅の近くで探していたように思います。しかし、スマホ社会に変わり、何でも手元で調べられるようになった。ほとんどのことがその場で完結する時代へと変化し、今後それが加速するでしょう。つまり需要の在り方が変化しているので我々中古車を供給する側としても、それに合わせて変わっていなければなりません。どの業界を見ても大手有利で、中小は厳しい。その格差は今後さらに広がると予測されており、人口が減少すると、働き手が不足してくる。その打撃を受けるのは中小で、賃金の問題や外国人雇用なども今後課題となってくる。物価が上がるのに、賃金が下がるという時代に備えて、需要にあわせて供給側を整えていく必要があります。自分たちの力でやらなければならないし、業界が再編されていく可能性も否定できません。
【組織運営について】
いま何をやらなければならないのか、自分たちで考えて動くことが大切です。まず何のために働くかということですが、まず自分のためでよいと思います。そうすれば成果が上がり、会社が潤い、個人が潤うからです。つまり自分たちで会社を担ぎ、自分たちで仕事を取りに行くことです。11月より組織変更して、部署を細分化しました。横の連携を強めて、よいコミュニケーションをとってもらうためです。これによりお客様へよりきめ細かい対応が可能になってきましたので、いい循環が生まれました。常に前向きで右肩上がり、いい意味でのライバル意識を浸透させたいと考えております。
【今後について】
来年度は、1開催2500台以上の出品と成約率70%以上という目標を設定しております。そのために、やることは自分たちで考えるという自発性を大切にしています。現状維持は後退に等しいので、組合ともこれまでより一層連携を強めアドバイザー会議を月一回実施しております。いまの取組が正しいかどうかを判断をすることが社長の役目となります。成約率を高めるには、埼玉だからできること、JU埼玉でしかできないことをやる必要があります。中古車の「埼玉ブランド」を推進していく方針です。同じものでも産地によって人気の差があります。埼玉県は内陸で気候も安定しているので自然災害が少ない。そこで育った(登録され保有され利用された)車は良質車ということになります。こうした埼玉ブランドの良質車を1月より、全国に向けて発信し始めました。また、新規入会のための施策や、しばらくご利用いただいけていない会員にも出品いただけるような企画も検討していきます。新システムの導入や4レーン化に向けて調整に入っています。早期に実現をさせ、より一層の利便性の高い会場を目指してまいります。
【プロフィール】
薄 辰美氏(すすき・たつみ)昭和27年8月生まれの66歳。昭和63年4月中嶋自動車工業入社。平成20年8月同社代表取締役就任。平成21年JU埼玉理事就任後、平成27年同会長理事長、平成30年6月JU埼玉オートオークション代表取締役社長に就任。趣味は旅行。福岡県出身。
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