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「ボンネットを開けてみたら、エンジンルームがカバーで覆われて困ったしまった・・・」
プレミアムセグメントのモデルを査定するシーンでは、よくある出来事。
前回はフロントエリアの構造について紹介しましたが、今回はその攻略編です。
◆チェック方法は基本手順で対応可能
現在多くのプレミアムセグメントモデルで採用されているモノコック構造では、
①クラッシャブルゾーンの拡大→フロントインサイドパネル先端部位置の後退
②アルミ製クラッシュボックスの採用→フロントサイドメンバー先端部位置の後退
③ボルト留めラジエータコアサポート・フロントクロスメンバーの採用→先端部位の非骨部位化
これら3つの傾向が見られることを紹介しました。これらの傾向を踏まえたうえで、いかにチェックをするか。
まず外板部位ですが、ミニバン等の形状に比べてボンネット・左右フロントフェンダーの『取付け位置』が低いのが特徴です。その低さゆえにフロント骨格部位に到達するような衝撃であれば、必ず外板部位に『修理跡』等の痕跡が残るはずです。つまり修復歴チェックの基本である『外板部位の状態見極め』をまず最初にしていただければ、骨格部位への衝撃波及の疑いをかけることが可能となります。フロントフェンダーの取付けボルトは、エンジンルーム側がカバーされていても、フロントピラー側のボルトを確認する等の代替え方法があります。
◆隙間から狙う『4つのエリア』
次に骨格部位の確認ですが、カバーで覆われて見づらい場合でも、“4つのエリア”の確認を試みてください(画像A~D)。
A・D左右フロントインサイドパネル先端部(フロントフェンダーステー取付け部付近)
B・C左右フロントサイドメンバー先端部(クラッシュボックス取付部付近)
プレミアムセグメントのフロントインサイドパネルおよびフロントサイドメンバー先端部は、前述したようにラジエータコアサポートより後方に位置しているので、カバーの隙間から見えるモデルが多く存在します。 この“4つのエリア”は、フロントエリアにおける“修復歴多発地帯”です。カバーを外すことが難しい状況でも、この4エリアを局所的にチェックすることで修復歴の判断は概ねできます。
査定では割切りも必要
本来の確認としては、ラジエータコアサポートやフロントクロスメンバーも含めてカバーで覆われている部分もチェックするのが理想です。 しかし、査定現場では、全てをチェックすることが難しいのも事実。 それならば、修復歴を判断するうえで最低限必要なポイントを絞り込む『割切り感』も大事です。 今回ご紹介したポイントは、まさにその割切る際に見ておくべきおすすめポイントとなります。是非、参考にしてみください。
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