「福岡モーターショー2012」前回比34%増の来場者数を記録 - グーネット自動車流通

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「福岡モーターショー2012」前回比34%増の来場者数を記録

企業・団体 2012年02月17日
前回比34%増にあたる、累計14万5200人の来場で賑わった福岡モーターショー会場。

前回比34%増にあたる、累計14万5200人の来場で賑わった福岡モーターショー会場。

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 「福岡モーターショー2012」が1月27日~30日にわたって開催され、主会場となったマリンメッセ福岡(福岡市博多区)及び副会場の福岡国際会議場、福岡国際センターには4日間合計で、前回比34%増にあたる累計14万5200人が来場。主催側の当初目標を大きく上回る来場に、会場は終始賑わいを見せていた。

 福岡モーターショー(正式名「福岡自動車博覧会」)は、福岡県及び福岡市、地元新聞社など、産学官で構成する実行委員会が主催するイベントで、今回が3度目の開催。東京モーターショーと同じく2年に1度、国内・外のカーメーカー及びバイクメーカーが、最新の市販モデルやコンセプトカーを展示するほか、開催テーマである『クルマと夢見るあしたの暮らし』に基づき、様々な世代に向けたカーライフ提案型イベントが実施される。

 今回は、主会場であるマリンメッセに国内4輪メーカー7社・8ブランド、2輪メーカー3ブランド、副会場の国際センターには6ヵ国・16ブランドの輸入車、5ヵ国・6ブランドの輸入バイクがブースを出展。また、国際会議場では「北部九州自動車150万台未来展」や、地元大学・高校の学生が製作したソーラーカーなどが展示された。

 初日の開会式で、実行委員会名誉会長である小川 洋福岡県知事は、「本県は年間154万台の生産能力を持つ、国内でも数少ない自動車の先進的な生産拠点。来年度は自動車重量税の減税やエコカー減税などで自動車販売に弾みが付き、生産も拡大すると期待しています。そんな中、北部九州は、ハイブリッドやクリーンディーゼルなど、環境性能の高いクルマを生産するアジアの先進拠点として、地域の魅力を発信していきたいと考えています」と挨拶。
 続いて名誉副会長の髙島 宗一郎福岡市長が、「福岡モーターショーは、『クルマと夢見るあしたの暮らし』という開催テーマに相応しく、遊び心を残しつつ環境にも配慮した、未来が詰まったイベント。産学官で開催している点も、東京や大阪のショーとは全く違うところです。福岡が一体となった強みを凝縮したモーターショーと言えるでしょう」など、イベント開催主旨を語った。

  計34の国内・外メーカー及び団体が、コンセプトカーや最新モデル約220台を出展した今回の福岡モーターショー。中でも来場者の注目を集めていたのは、日本初上陸となる夢の地上最速マシン「Red Bull X2010」(同スケールモデル)と、九州初上陸のEVスポーツカー「テスラ・ロードスター」のブースだ。
 特にX2010は、Red Bullレーシングとの共同開発会社であるポリフォニー・デジタル社が、自社開発ゲーム「グランツーリスモ5」のドライビングシュミレーターをスケールモデルと並べて設置したことで、モータースポーツファンやゲームマニアたちが行列を作って順番待ちするほどの盛況ぶり。
 ちなみに同社は、先ごろ福岡市内に開発拠点を移設し、地場企業の仲間入りをしたことから、髙島市長も自らハンドルを握ってドライビングシュミレーターをプレイし、同社ゲームの楽しさをアピールしていた。
 一方、1回の充電で394kmの航続距離を誇るEVスポーツカー「テスラ・ロードスター」は、現車の展示だけではなく試乗会も開催。スタッフが運転する「同乗体験」式の試乗会だったものの、日本では納車1年待ちという世界的に注目度の高いモデルだけに、こちらも試乗申し込み予約が殺到。
 運良く同乗体験できた来場者は、停止状態から3.7秒で時速97kmに達する同モデルの加速力と、EVならではの静粛性、スポーツカーらしい俊敏な旋回性などに感嘆の声を上げていた。
 昨今のエコカー人気に伴い、出展された車両の約60%がHVまたはEVという展示内容だったものの、スピード感やドライビングの楽しさ、遊び心などを感じさせる展示・体験内容もあった点が、前回比34%増もの来場者を集めた要因の一つだったと思われる。

 国内各社のコンセプトカーがズラリと並んだマリンメッセでは、やはり昨年の東京モーターショーで話題を集めた、ホンダEV-STERや日産PIVO3など近未来を予感させるデザインのEV、スバルADVANCED TOURER CONCEPTやダイハツD-Xのような個性的なスポーツモデルに注目が集まった。
 その一方で、近日中の市販開始が予定されているトヨタ86(スバルBRZ)や、一部変更の上で市販される見込みのマツダTAKERI、先ごろ発売開始となったレスサスGSやマツダCX-5など、現実的に購入を検討できる展示車の前は、さらに多くの人だかりができていた。
 また、すでに発売中の最新エコカーやコンパクトカーの注目度も高く、「下見」を兼ねてショー会場を訪れた、代替え検討中のユーザーが多かったことをうかがわせた。

 『クルマと夢見るあしたの暮らし』とのテーマにも盛り込まれている通り、同ショーの開催目的の一つは、日常の暮らしと自動車との関わりについて改めて見直し、自動車に対する親しみや憧れの気持ちを高めること。そこで、子ども連れのファミリーでも楽しく過ごせるようにと、主会場横のエキシビジョンパークに「はたらくクルマ」展示コーナーを設置。子どもたちに人気の救急車や消防車、自衛隊の特殊車両、そして、過去のウルトラマンシリーズの撮影で、実際に使用されたスーパーマシンなどが展示された。
 コンセプトカーなどと比較すると、地味な印象の展示コーナーだったものの、普段目にすることの無い救急車の内部を興味深く眺めたり、自衛隊の装甲車に乗り込んで、記念撮影を楽しんだりする家族連れで大いに賑わっていた。

(キャプション)
家族連れや、アーミーマニアたちで賑わった「はたらくクルマ」展示コーナー。防災体験用のちびっ子消防士グッズを身にまとい、消防士気分を味わう子どもたちの歓声も響いていた。

 東京・大阪のモーターショーと福岡のショーとの最大の違いは、自動車業界だけではなく、産学官の三界が共同で開催している点だと言える。トヨタ、日産、ダイハツの生産拠点と、その関連メーカー群を擁する福岡県の場合、「北部九州150万台先進生産拠点推進構想」を核とした経済発展を目指しているほか、平成16年に設立した「福岡水素エネルギー戦略会議」を中心に、水素自動車をはじめとする水素エネルギー実用化研究を意欲的に推進中だ。
 一方、九州全域を見ても、アモルファスシリコンのメーカーや太陽電池リサイクル実証研究施設が集積していることから、九州経済産業局が「グリーン九州プロジェクト」に着手するなどで、太陽光発電と電気自動車とをリンクさせた「スマートコミュニティ」の研究が進んでいる。
 そうした背景に基づき、モーターショー副会場の国際会議場では、トヨタ九州や日産九州工場が生産担当する最新エコ技術の解説展示、九州大学水素材料先端科学研究センターによる、水素自動車実用化に向けた研究内容、地元大学の学生が製作したソーラーカーや交通安全システム等が披露された。
 また、次世代自動車産業のあり方やスマートコミュニティ実現に向けた、講演会等もイベント会期を通じて行われ、学術・技術関係者らが多数来場した。

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