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中古車流通市場のリーディングカンパニー   ユー・エス・エスの服部太会長が逝去

オークション 2012年01月23日
故ユー・エス・エス 服部太会長

故ユー・エス・エス 服部太会長

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 全国17会場を展開、日本最大規模の中古車オークションを運営するユー・エス・エス(本社・愛知県東海市)の代表取締役会長服部太氏(昭和11年12月1日)が、12月18日(日)急性心筋梗塞で逝去した(享年75歳)。通夜並びに密葬の儀は近親者で営まれた。
 12月21日午後3時、服部会長の訃報がリリースされ、日本一のAA企業を築き上げたカリスマ経営者の死去を知った業界関係者に激震が走った。「お別れの会」は、平成24年2月13日(午前11時30分~午後0時30分)、ウェスティンナゴヤキャッスル(名古屋市西区)で執り行われる。
 お別れの会委員長は、安藤之弘氏(ユー・エス・エス代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)、喪主は瀬田大氏(ユー・エス・エス代表取締役副社長)。

【服部会長の軌跡】
 服部会長は「公平で公正なセリの追求」を目指し、安藤社長と共に昭和55年10月、ユー・エス・エスの前身「愛知自動車総合サービス」を設立。ブランドネームを「USS」とし、昭和57年8月、愛知県東海市名和町に初の常設現車AA会場「USS名古屋」を開設、出品台数は255台からのスタートだった。同年10月、中部地区初のポスシステムを導入、昭和62年5月には2レーン方式を採用、会員数を1500社にまで拡大した。
 服部会長はその卓越した経営手腕と時代を読む先見力、さらに東京トヨペットの特約店が集まる「豊栄会」などで培った幅広い人脈(田村文彦副会長・原重雄副会長など)を活かし、他エリアへの展開を決断。
平成2年1月、佐賀県鳥栖市にグループ2番目の会場として「USS九州」をオープンさせた。九州会場はオープン記念AAで出品983台を集め順調なスタートを切ったが、第2回AAで475台まで落とし、苦戦を強いられた。しかし、斬新な企画や曜日変更などが奏功、僅か4年余りで当時全国トップクラスの平均出品3000台超のAA会場に育て上げた。
 次に平成6年5月、千葉県野田市に「USS東京」をオープン、同会場は順調に出品実績を伸ばし、平成16年10月に152億を投じて出品2万台に対応が可能な敷地面積16万坪の現会場に移転、6レーンでスタートしたが1万台を超える出品に対応すべく平成20年1月10レーン方式を採用、世界最大規模を誇るAA会場となり、業界内に圧倒的な「USSのパワー」を知らしめた。
 その後も平成7年7月、衛星を利用した「USS‐JAPAN」TVオークションを開始、他の現車AA会場に先駆けた最新技術を導入し、店舗から現車会場のセリに参加できるというメリットを提供、会員数を大幅に伸ばした(2011年3月の会員数は約4万6000社)。 
 さらに驚異的なスピードで同社の快進撃は続く。平成8年7月岡山県山陽町に「USS岡山」、同年11月静岡県袋井市に「USS静岡」、平成10年3月北海道江別市に「USS札幌」、同年11月に東京都瑞穂町に「USS西東京」(現USS埼玉・埼玉県入間市)、平成11年10月群馬県藤岡市に「USS群馬」。そして、同年11月「ユー・エス・エス・カーバンクネット」(現在のカークエスト)を設立、インターネットを利用したオークションシステムを開発した。
平成12年4月には、サールオートオークション東北を子会社化、平成13年1月宮城県村田町に「USS東北」を移転オープン、同年11月には大阪市西淀川区に「USS大阪」、平成14年10月ワールドコミュニケーション(現R&W)を子会社化し、平成15年3月に「USSファースト」佐賀県鳥栖市から福岡県筑紫野市に移転し、会場名を「USS福岡」に変更した。 
また同年12月に、廃自動車等のリサイクルを行うアビヅを設立、平成16年2月に神奈川県横浜市に「USS横浜」をオープンさせ、同年6月、名古屋市港区に「USS‐R名古屋」をオープン、平成17年4月には廃ゴムのリサイクルを行うミサワ東洋を子会社化(現在のカークエスト)した。
そして同年9月、神戸市中央区に「USS神戸」、平成19年3月にケーユーエィ北陸「現USS北陸」を子会社化、同年4月新潟県見附市に「USS新潟」、平成21年9月愛媛県松山市にUSS岡山が運営する「USS四国」をオープンさせた。 

 この驚異的なスピードでUSSの全国展開を成し遂げ、グループ全体で取り扱う総出品は232万7000台(2010年度実績)に上り、業界シェアは33・9%を占める名実共に国内ナンバーワンのオークション企業に育て上げ、平成11年9月に名古屋証券取引所市場第2部へ株式を上場、翌年12月に東京証券取引市場第1部・名古屋証券取引所市場第1部の上場を果たし、中古車オークションビジネスの社会的地位の向上に寄与した。



ユー・エス・エス服部太会長の訃報に接し

 ユー・エス・エス服部太会長のご逝去に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。
平成14年にオークション協議会が創設されましたが、当時から中古車オークション事業は自動車流通の中で重要な位置を占めていました。また、オークション事業は既に、相当程度の発展段階にありましたが、一方、大変厳しい競争環境にありました。
 そのような中にあって、服部会長は、業界の健全な発展のためには中古自動車流通に関する会員間の情報の相互提供及び会員に対するオークション取引ルールの透明性などが重要と考えられ、オークション協議会創設の必要性を強調されました。
 創設に当たっては全てのオークション事業者に参加を呼び掛けた結果、協議会創設当初から殆どの事業者が会員になるなど大きな指導力を発揮されました。
 その後、服部会長はオークション協議会2代目の代表幹事(現会長)に就任されましたが、就任後は、オークション業界の健全な発展と業界関係者間の融和に努められ、組織の結束に大きく貢献されました。また、組織及び事務局の強化にもご尽力いただきました。
代表幹事退任後は顧問に就任され、体調を崩された後においても理事会・総会などに積極的に出席いただくなど、オークション協議会にとって大きな存在でありました。本当に残念でなりません。
 ここに、服部会長の生前のご功績に対し深く敬意を表しますと共に、ご指導・ご鞭撻に深く感謝申し上げ、心からご冥福をお祈り申し上げます。

一般社団法人日本オートオークション協議会
会長 澤田 稔



服部太会長を偲ぶ

服部太会長は事業の拡大だけではなく、走行管理システムの構築を目指し、日本オートオークション協議会(NAK)の設立にも尽力された。
オークション業界のリーダーとして、中古車業界全体の改革と発展に貢献した功績は計り知れない。業界は本当に偉大な経営者を失ってしまった。心からご冥福をお祈りします。  
発行人 倉元進


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【対象評価点】

4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること