日本鉄リサイクル工業会
世界的に下落基準
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は10月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。9月の鉄スクラップ相場は世界的に下落基調を辿り、国内では値下げが加速した。建材需要の回復遅れを背景に電炉メーカーの生産意欲は低調で、月末のH2炉前価格は関東が前月比2500円~3000円安の2万3000円~2万4000、関西が同1500円~2000円安の2万2500円~2万3500円と、それぞれ2年4ヵ月ぶり、2年10ヵ月ぶりの安値に続落している。
米中貿易摩擦による景気後退懸念から鋼材や半製品の下落が進行するのと並行し、鉄スクラップ市況は海外でも下げ足を速めた。米国コンポジット価格は前月比30ドル反落し、同国からのトルコ向けHMS成約価格は$230(CFR)を割り込んだ。そのため日本からの新規輸出相場も厳しい環境に置かれ、先安感から海外需要家の購買意欲が冷え込む中、韓国向けH2輸出価格は2万4000円(FOB)へと続落した。
国内鉄スクラップ相場を取り巻く外部環境には弱気要因が数多い上、内需は依然として盛り上がりを欠いていることから国内相場の先行きを不安視する向きは根強く、弱含みのまま10月を迎えている。
米中貿易摩擦による景気後退懸念から鋼材や半製品の下落が進行するのと並行し、鉄スクラップ市況は海外でも下げ足を速めた。米国コンポジット価格は前月比30ドル反落し、同国からのトルコ向けHMS成約価格は$230(CFR)を割り込んだ。そのため日本からの新規輸出相場も厳しい環境に置かれ、先安感から海外需要家の購買意欲が冷え込む中、韓国向けH2輸出価格は2万4000円(FOB)へと続落した。
国内鉄スクラップ相場を取り巻く外部環境には弱気要因が数多い上、内需は依然として盛り上がりを欠いていることから国内相場の先行きを不安視する向きは根強く、弱含みのまま10月を迎えている。