JU神奈川（神奈川県小田原市）は6月16日よりJUセリ共有化システムを導入する。このシステムはネットワーク機能が強化されており、リアル応札をはじめとする各取引機能で地域・会場間、あるいは在宅応札との連携機能が拡充されているもの。即ち、この導入を機会に同JUでのネット対応能力は格段に拡充されることとなる。

【「神奈川の車」の人気】
　このことは、神奈川県だけでなく全国各地の会員にとっても朗報となる。横浜・川崎の大都市圏から湘南まで神奈川県の良質な中古車は市場での人気が高い。首都圏の西側で大きな平野とその端に海と山を持ち、温暖な気候と安定した自然環境を持つ人口900万人の大きな生活圏。この市場に400万台、乗用車だけでも300万台（軽自動車を含む）の自動車が保有されている。
　ここから発生する中古車は豊かな生活圏特性から商品性も良く、また安定した環境により状態も良いものが多い。そのため中古車流通市場においては常に高い引き合いを得ていた。

【湘南・豊かな自然での地域産業と「軽自動車」】
　この高い人気から、中古車AAも県内各地に各種出店され展開。現在JU神奈川は県西部の小田原を基点に展開している。同JUの近隣の湘南エリアだけでも300万人の人口、そして湘南の海と箱根、足柄の豊かな自然が特徴。そのため観光や農業なども盛んな地方型の要素も持ち合わせた、穏やかな生活圏といえる。

　それがゆえに、ユーザー、またビジネスの両面で軽自動車の使用、発生の比率が県内では高いエリア。実際、湘南エリアの販売店での軽自動車の取扱い比率が高く、JU神奈川でも軽自動車の出品も同様の状況。また現地湘南に加え全国的な軽自動車人気から引き合いも高い状況になっている。

【湘南発・ネット経由「中古車流通ステーション」】
　この引き合いの高さから同JUでは「ワンプライス落札」も多く、最終的な成約率を5％押し上げるほどの取引がされている。「ワンプライス」は比較的高い落札額ながら、それでも神奈川、湘南の良質な車を入手したい、との人気がうかがわれる。

　今回のJU神奈川の新セリシステム導入により、この引き合いが同日開催の他会場、そして全国各地の会員からリアル応札、入札、ワンプライスと多種に渡り寄せられる。
　このことは同JUが自在なネット流通展開機能を備え、神奈川県西部「湘南」を基点とし、ネットで各地とのニーズをつなぐ「中古車流通ステーション」としての新しい展開局面を踏み出したことを意味するものだ。