日本鉄リサイクル工業会
輸出相場は反発局面を迎えている
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は2月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。1月の国内鉄スクラップ相場は年明けに一段安が進んだものの、中旬から下旬にかけては横ばい推移し、全国的に落ち着きを取り戻した。関東と関西ともに炉前価格の中心値が3万円を割り込んで以降は小動きとなり、月末時点のH2炉前渡しは関東が2万9000円~2万9500円、関西が2万9000円~3万円と前月末比500円小幅に下落している。
韓国向け成約価格は日本産H2が2万8500円(FOB)、米国産No.1HMSが302ドル(CFR)にそれぞれ続落したものの、下押し圧力はすでに後退している。中国の鋼材価格やアジア圏のビレット価格が底打ちしたことで鉄スクラップ相場にも底値感が浮上しており、トルコ向け欧米スクラップ成約価格は早くも底値から30ドル反発している。
これに伴い日本産スクラップの新規輸出オファー価格も上昇へ転じており、ベトナムや台湾向け新規商談の再開が伝えられるなど、月末の輸出相場は反発局面を迎えている。国内でも今後、底堅い内需を追い風に値戻しが進むとの期待感が高まりつつある一方、3月には韓国へ米国産スクラップの大量入着が予定されるなど旧正月後の海外マーケットを不安視する声も根強く、国内相場は下げ止まり感を漂わせながらも先行き不透明感を残している。
韓国向け成約価格は日本産H2が2万8500円(FOB)、米国産No.1HMSが302ドル(CFR)にそれぞれ続落したものの、下押し圧力はすでに後退している。中国の鋼材価格やアジア圏のビレット価格が底打ちしたことで鉄スクラップ相場にも底値感が浮上しており、トルコ向け欧米スクラップ成約価格は早くも底値から30ドル反発している。
これに伴い日本産スクラップの新規輸出オファー価格も上昇へ転じており、ベトナムや台湾向け新規商談の再開が伝えられるなど、月末の輸出相場は反発局面を迎えている。国内でも今後、底堅い内需を追い風に値戻しが進むとの期待感が高まりつつある一方、3月には韓国へ米国産スクラップの大量入着が予定されるなど旧正月後の海外マーケットを不安視する声も根強く、国内相場は下げ止まり感を漂わせながらも先行き不透明感を残している。