日本鉄リサイクル工業会
取り巻く環境は堅調気配
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は12月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。10月に4か月ぶりに下落した国内鉄スクラップ相場は、11月に入り再び上昇に転じ、月末には関東地区のH2で前月末比3000円以上高い3万3000~3万4500円をつけている。また関西地区では、関東以上にひっ迫感強く、3万4500~3万5500円レベルとなっている。この為、関東地区から西送りの動きも復活している。この価格帯は、2014年2月以来3年9か月ぶりの高値となっている。
今回の特徴は、海外市況より国内市況の方が値上げ開始の時期が早期であり、かつ上げ幅も大きいことが挙げられる。これは、国内電炉メーカーの生産が1~10月累計で昨年比約10%増と高水準を保ち、鉄スクラップ需要が引き続き旺盛なことが影響している。近隣の中国、韓国の国内鉄スクラップ価格も上昇が伝えられ、出遅れ感のあった海外市況も、米国産のトルコ向けNo1HMS価格や韓国電炉の日本産H2価格も上向いてきており、日本の鉄スクラップ市況を取り巻く環境は堅調気配のまま年末を迎えている。
今回の特徴は、海外市況より国内市況の方が値上げ開始の時期が早期であり、かつ上げ幅も大きいことが挙げられる。これは、国内電炉メーカーの生産が1~10月累計で昨年比約10%増と高水準を保ち、鉄スクラップ需要が引き続き旺盛なことが影響している。近隣の中国、韓国の国内鉄スクラップ価格も上昇が伝えられ、出遅れ感のあった海外市況も、米国産のトルコ向けNo1HMS価格や韓国電炉の日本産H2価格も上向いてきており、日本の鉄スクラップ市況を取り巻く環境は堅調気配のまま年末を迎えている。