自動車公正取引協議会（東京都千代田区・西川廣人会長）は７月20日、新燃費測定モード（ＷＬＴＣモード）に基づく表示方法についてガイドラインを示した。

　ユーザーの走行条件に応じた燃費情報を提供するために、新燃費測定基準が導入され、順次ＪＣ０８モード燃費からＷＬＴＣモード燃費に切り替えられる。

　ＷＬＴＣモード燃費とは、国際的な走行モードで「ＷＬＴＣ」および「市街地」、「郊外」、「高速道路」の４つのモードの燃費値からなる。

　広告など表示スペースの関係で全てのモードを表示できない場合は「ＷＬＴＣ」のみを表示することはできるが、「市街地」、「郊外」、「高速道路」いずれかのモードのみを表示することはできない。また、ＷＬＴＣ以外の各モードの燃費値はＷＬＴＣと同等かそれ以下の大きさで表示する必要があるなど、いくつかの注意点が示された。

　同協議会では、表示した数値が「高速道路」モードであるにもかかわらず、その旨を表示せず、あたかも表示した数値が「ＷＬＴＣ」モードの燃費値であるかのように誤認される表示などは、規約14条第８号で禁止している不当表示として取り扱う。