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5月鉄スクラップ市況情報

  • 鉄スクラップ価格推移 鉄スクラップ価格推移

硬軟両面での予想が錯綜

 日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は6月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。5月の国内鉄スクラップ市況は、前半は前月からの下げ基調が持続したが、中旬から下旬にかけて主として海外での値上がりを反映した形で、値下りに歯止めがかかっている。特に関東地区では、一部値上がりも認められ、H2ベースで前月末比1500円程度低い2万3500円~2万4500円レベルで推移している。

 海外では、米国、欧州産のトルコ向け価格が5月に入り底値から10ドル程度値上がりしており、日本の輸出向け価格もベトナム向け等を中心に値上がりが認められる。一方で、韓国向けは大手需要家の消極的な買い姿勢から成約は進んでいない。

 最近のトピックスとして、中国産鉄スクラップの輸出の動きに注目したい。中国では小型の誘導炉で生産される「地条鋼」と呼ばれる違法鋼材が政府により生産中止に追い込まれ、年間で5~8千万トンの鉄スクラップ需要が一時的に消えたとされる。行き場を失った鉄スクラップが、アジア向けに安価で輸出され、先日日本の電炉メーカーにも入着している。中国からの輸出が永続的な動きとなるかどうかは不明であるが、注視する必要がある。

 夏場以降、国内の電炉メーカーの生産は堅調との見方が強く、鉄スクラップ需要も期待できる状況にあり、今後の鉄スクラップ市況は硬軟両面での予想が錯綜している。


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