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令和最新版【査定検査ガイド】㉟白い斑点に注意!

 今はちょうどスギ花粉飛散のシーズン。ボディには黄色い花粉が付着し、ボディのチェックもひと苦労します。この外装チェック時にぜひ注意していただきたいのが『白い斑点』。ごく小さい斑点であっても注意する必要があります。

●紫外線に弱い色が存在する
 豊富に存在するボディカラーの中でも赤系の色は華やかな印象を与えます。
 その反面、塗装の劣化も他色に比べると大きく、すでに退色して【ピンク】に変色してしまっているような車両も多くみられます。
 これは他色に比べて紫外線を吸収しやすいだけでなく、材料自体の結合が弱く、紫外線によって破壊されてしまうことが要因とされています。
 こうした症状は塗装の薄い商用車にかぎらず、厚い塗装をされた高級車でも同じことがいえます。
 査定時、塗装の劣化でクリア層が広範囲に剥がれているような車両であれば見落とすこともないのですが、問題は初期段階の症状。
 画像①は赤いボディカラーの車両ですが、一見するときれいな外装状態という印象です。
 ところが目を凝らして塗装表面に近づいて確認すると、ごく小さい白い斑点があちこちに発生しているのがわかります(画像②黄丸)。
 これは飛び石痕のようにも見えるのですが、これがクリア剥がれの初期症状(浮き)なのです。
 この近くに本物の飛び石痕(青丸)もありますが、見分けるのも大変です。 
 
●同色オールペイントの可能性も?!
 この症状が進んでしまうと画像③のようにクリア層の剥がれが発生し、退色スピードが加速してしまうのです。
 外装の瑕疵区分としては、飛び石痕や傷と同じ【要塗装】となりますが、画像②のように面積が小さい範囲であれば、査定価格に反映させるほどでもありません。
 ただし小売り向け車両の在庫として仕入れるのであれば要注意。
 意外なほど退色スピードは早いので、ボディ全体に白い斑点が発生している車両については慎重に判断しましょう。
 査定検査の現場では、この退色した車体の対策として同色オールペイントを施している個体にも遭遇することがあります。
 事故修理以外にもこうした加修要因が存在することを覚えておくと、正確な見極めにつなげることができます。


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