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24年の中古車輸出台数は過去最高の前年を1割増と見込む

  • 佐藤理事長 佐藤理事長

佐藤博理事長インタビュー

 日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA:東京都品川区、佐藤博理事長)発表の中古車輸出統計によると、2024年1月の輸出台数は9万6257台、前年同月比で1万225台増(114.5%)となり、24年は暦年最高輸出台数を記録した23年を上回る出だしとなった。
 1月の輸出国別台数ではロシアは前月に続き、前年同月を大きく下回る9510台(65.0%)となった。昨年の8月以降、ロシア向けの輸出規制強化の影響が続いている。 
 他の輸出上位国ではUAEが1万6920台(前年同月比121.6%)、モンゴルが7557台(同304.6%)と大きく伸長。また南アフリカ共和国(以下、南アフリカ)が3588台(同163.7%)、マレーシアが4894台(同164.9%)と前年同月を大きく上回っている。

■ロシアの輸出台数は減少するも小型車ニーズは高い
 佐藤理事長は「ロシアの輸出台数は規制前と比べると減少しているが、底堅い輸出台数が続いている。1900㏄以下、600万円以下の条件はあるが、日本の小型車ニーズは高い。日本車はエアコン・パワステ・ABSなどが標準装備されており、世界的に好評。加えて性能も良く、故障も少ない点も評価され需要は高い。一方で第三国を経由し、ロシアに輸出されている現状に対し日本政府も憂慮している。今後の動向に注視が必要」と話す。

■ハブ拠点国は好調
 「南アフリカの輸出台数が増えているが、右ハンドル車の走行が禁止されており、同国のニーズではない。南アフリカはUAEと同様にハブ拠点として隣国に輸出されている。同様にマレーシアも1月は4894台、前年同月比164.9%と大きく伸びているが、南アフリカやUAEと同様に本国でのニーズではなく、隣国への輸出拠点となっているため」。

■24年の輸出台数は前年の1割増を見込んでいる
 「24年の総輸出台数は前年比で1割増と見ている。為替は、年末年始に掛けて円高に向かったが、一時的なもの。現在も円安基調は続いており、輸出には追い風。またアメリカ大統領選挙が11月に控えているが、大統領就任は25年1月であり、24年の輸出は23年と同様の動きをすると見ている。ただ、「もしトラ」と報道でも騒がれているように大統領が変わった場合、世界情勢が大きく変わる可能性もあり、25年の見通しは立てにくい」。

■JUMVEAの近況
 「中国政府が日本の中古車輸出に注目し、中国の輸出組合が日本の現状や方法などを学びに来た。現状としては車もマーケットも異なり、共通事項も少なく厳しい状況だが、相談があれば引き続き協力していく」。

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