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23年の中古車輸出台数は過去最高を記録 今年も同様か上回る見通し

  • 佐藤理事長 佐藤理事長

日本中古車輸出業協同組合(JUMⅤEA) 佐藤博理事長インタビュー

 日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA:東京都品川区、佐藤博理事長)発表の中古車輸出統計によると、2023年12月の輸出台数は14万518台となり、前年同月比で1万9876台増(116.5%)となった。また、23年の暦年台数は過去最高の153万6472台となり、前年比124.3%(30万812台増)と大きく伸長した。

 12月の輸出国別台数ではロシアは前年同月を大きく下回る1万3196台(52.8%)となった。ただ、規制強化の影響が表れた8月以降も毎月1万台から1万2000台前後が輸出されており、安定した取引が行われている。
 他の輸出上位国ではUAEが2万3153台(前年同月比115.6%)、暦年でも20万3889台(前年比135.4%)と大きく伸長した。モンゴル、ニュージーランド(以下NZ)も暦年で前年を約3万台上回るなど、堅調な実績となった。

■23年の輸出台数は過去最高を記録
 佐藤理事長は「23年の輸出台数は過去最高となった。国内市場は大手販売店に信用問題が生じ、コロナ禍により新車の生産遅延や中古車不足など国内市場が厳しい時期もあったが、輸出が中古車市場を支えた。輸出もコロナが世界で猛威を振るい始めた時は、船便やコンテナが不足し先行き不透明な時期もあった。ただ、日本車の中古車需要は世界において底堅いものがある。輸出業に求められるのは小回りの良さ。中古車の小売店が輸出を始めるケースも散見され、輸出会社も増加している。

■日本車の信頼は高い
 中古車輸出台数は今後も堅調に推移すると見ている。日本では、車が無くても生活できるという人もいるが、世界は違う。その世界が日本車を求めている。車なら何でも良いという訳ではない。海外の人にとって自動車は移動手段であり最優先事項。だからこそ信頼性の高い日本車を求める。中でもトヨタの人気が高い。それはパーツが豊富にあるから。メーカーはそこにまで気を使っている。

■堅調に推移すると見るが不安要素もある
 円安が中古車輸出の追い風になっていることは間違いないが、為替は決定的な要素ではない。仮に円高になっても車が必要な人には必要なもの。リーマンショックの時は中古車輸出も打撃を受けたが、その時以外はほぼ安定している。24年の中古車輸出は、23年と同様か若干の成長と予想しているが、不安な要素として中東情勢がある。航路の安全が確保できていないため、船舶輸送に悪影響が出ている。リスク回避の為、紅海やスエズ運河を避け、南アフリカ経由に航路を変えている船舶会社もある。そうなると当然、輸送時間がかかり、物流コストに跳ね返ってくる。また、アメリカ大統領選の結果次第では台湾や中東にもリスクが生じる可能性もある。いすれにしても世界情勢の安定が望ましい。

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