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4月鉄スクラップ市況情報

弱基調を引き継いだ形で推移

 日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は5月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。4月の鉄スクラップ市況は、欧米・日本の粗鋼生産減を背景に、3月中旬以降の弱基調を引き継いだ形で推移した。

 米国の銀行破綻に始まった金融不安もアジア地域に影響を与えており、建設向け等の鉄鋼需要の後退により、日本からの鉄スクラップ輸出価格も下落した。日本国内の需要家は、輸出価格に買い負けないよう輸出と同値もしくは多少高い水準で設定する傾向にあるが、輸出マーケット低迷から買値の下落傾向、弱基調が続いている。

 2023年の経済成長、鉄鋼需要を前年比プラスと予測する国内外の各機関もあり、今後鉄鋼生産活動が上向けば鉄スクラップ価格は回復する可能性を秘めている。4月末のH2炉前価格は、関東が4万8000~4万9000円、関西(大阪・姫路)が4万7500~4万9500で、前月末比較では4000円ほど安い。

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