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川崎大輔のアセアン人材コラム②

  • (2)鈴木社長と採用したベトナム人技能実習生 (2)鈴木社長と採用したベトナム人技能実習生

積極的な外国人活用、採用するなら今がチャンス!

 鈴木自工(鈴木将仁社長、東京都江戸川区)では、2007年から外国人整備人材を積極的に雇用している。当時、新規採用が年々減ってきていた。そんな時に自動車整備専門学校から留学生の外国人整備人材の提案があった。現在では元留学生、技能実習生、アルバイトとして、合計20名近くが働く。ベトナム、フィリピン、中国、ネパール、アフリカなど、その国籍も幅広い。執行役員でコバック事業部長の杉田氏は「日本人よりよっぽどよく働きます。素直だから教育をしやすいです。日本人はすぐやめてもどこかに入社できます。しかし、外国人はビザもありそんなことは言えません」と語る。

 同社では、外国人向けにマニュアルなど作成し、目で見てわかりやすい表示、文章だけでなく写真などもつけるよう、丁寧でわかりやすい外国人への教育を意識している。日本人と感覚が違うということを踏まえて丁寧に教えてあげることが必要だ。技能実習生には日本人のスーパーバイザーを1名つけて日常生活から技術までを指導している。

 杉田氏は「技術などの吸収力も早いですし、彼らの一生懸命さを見て、現場の人間たちは結構早くに打ち解けていきます。たまに実習生が食べているお弁当を見て、おかずが少ないと、現場の人間が自分のおかずを分けてあげたりするようになりました。社員教育にも良かったです」と言う。お互いに尊重しあうことは、外国人と共存共栄をしていくためにとても重要なことだ。

 鈴木社長は「決して、安い労働力として使っては駄目です。外国人というと安いというイメージがありますが日本人と同等に扱う必要があります。これから人が足りなくなる中で外国人をいらないなんて言っていられるのでしょうか?人員的に余裕があるうちにやったほうが良いです。今は優秀な外国人10人の中から選ぶことができますが、これからどんどん少なくなります」と指摘する。

 外国人を積極的に受け入れるという判断をするのであれば今。少しでも日本にきてくれる外国人がいる間に行動に移す必要がある。既に国際的な人材獲得競争はスタートしている。

<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。

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