ビップオート（千葉県木更津市）井上寿夫社長は「貴方の個性をカタチにする」を掲げ、ビップオートグループとして事業を展開。同グループはエムズスピード３拠点のほか、正規輸入車と国産車のディーラーと幅広い車種を取り扱っている。

　昨年はコロナ禍による厳しい市況の中、同グループは対前年を上回る売上実績を挙げ、業績は堅調に推移しているという。

　井上社長は「オンリーワン商品の提供」と「次の展開を考え進化し続ける意識」の２つを軸に事業を進めているが、コロナ禍により往来が制限される中で「ＪＵテントリは時代に合ったツールであり、安定した商談と回転率向上に貢献できる」と話す井上社長にＪＵテントリについて話を聞いた。

■探しにくいものほど探しやすく、効率化に貢献
　ＪＵテントリは出品で利用することがほとんど。乗用車や軽自動車、輸入車に商用車と車種を問わず幅広くＪＵテントリに出品している。ｗｅｂという点からも全国から問合せがある。
　ＪＵテントリの優れた点は「働く車」、いわゆる仕事に使う車を探しやすい。仕事で利用する車を探す人は、一般的に早く欲しい人が多い。オークションでももちろん仕入れはできるが、希望する条件に合った車が出品されているのかを探すには手間と時間もかかり、必ず落札、仕入れができるかもわからない。
その点、ＪＵテントリは出品車を検索でき、仕様や条件も細かく調べることができる。本来ならお客様との細かな打ち合わせが必要とされるものが事前に商談できているようなものであり、効率的な商売ができる。
　当社も商用車を出品する際は、内寸や仕様を表記し、画像も掲載できるだけ載せるなど、より細かい情報を提供するようにしている。探しにくいのものほど、探せるのがネットの良さでありニッチほど探しやすい。

■価格の透明化がメリット
　販売店の仕入れは、一般的にオークションと下取りしかない。どちらもタイミングであり、巡り合わせ次第。求めている条件にピッタリの車を仕入れることが難しい。ＪＵテントリであれば、じっくり時間を掛け、安定して探せる。
　オークションで売買する場合、出品料や落札料といった手数料が生じ、車両代以外のコストが掛かる点はデメリットになる。ＪＵテントリは購入金額が明確になっている点は大きい。売り手も買い手も安定した商談ができることはメリット。ＪＵテントリは売る側、買う側の両者にメリットが大きい。非常に優れた仕組みであり、時代に合ったシステム。どんどん活用していくべき。

■小売価格を見据えた適正価格が業界発展に
　ＪＵテントリは在庫回転率に貢献してくれる。ＪＵテントリは全国に対応できる営業マンが居るとの同じであり、ＪＵテントリ掲載車を売ってくれるに等しい。２４時間、３６５日、ＪＵテントリ掲載車はバイヤーに見てもらえることで在庫回転率も良くなる。
　意識しているのは適正な価格を付けること。ＪＵテントリは良いシステムだが、掲載車の価格が適正であれば、活用する販売店はもっと増えるはず。適正価格は買い手と売り手にお互いの話。
　今はユーザーも購入前に調べる時代であり、他の車や店舗と比較するのも当たり前。値付けにも色々な考え方があるが、小売価格を見据え、利益を確保できる適正な仕入価格を設定することが、業界としても仲間としても生き残る方法。売り手も買い手もＷｉｎ-Ｗｉｎになる仕組み。ＪＵテントリはそれを実現できる仕組みであり、上手く活用し利用者が力を合わせていくことが重要。そして一番大事なのはユーザーのことを考え、しっかりした商売をすること。

　今年度もＪＵ千葉の小売振興委員長を務める井上社長は「ＪＵの原点は組織力。一社でできることは限られるが、集まることで組織となり、できることも広がる。ＪＵテントリもその一つであり、ＪＵの会員、組合員が皆で取組むことがＪＵの良さでもある。ＪＵ千葉でもＪＵテントリの活用を推進していく。ＪＵテントリは会員のためになるツールとして欠かせない。