川崎大輔のアセアン市場まるわかり㉑ - グーネット自動車流通

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川崎大輔のアセアン市場まるわかり㉑

コラム 2021年02月25日
タイ自動車整備市場の変革期
会社名:アセアンカービジネスキャリア
(23)タイトップのモダントレーン(B-Quik)

(23)タイトップのモダントレーン(B-Quik)

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 タイの自動車整備市場は、プレーヤーが大きく3つに分類されている。(1)モダントレーン、(2)トラディッショナル、(3)ディーラーだ。モダントレーンと呼ばれる自動車整備専門会社はネットワーク化されており、同じブランドで全国展開をしている。複数のモダントレーンブランドが存在し、一番大きなシェアを持つのが「B-Quik<ビークイック>」というブランド。タイ全土に展開している。また「ACT(ブリヂストン系)」「コクピット」「オートボーイ」「タイヤプラス(ミシュラン系)」「イーグルストアー(グッドイヤー系)」などが存在する。トラディッショナルは、小規模な家族経営で地元のパパママショップ的な整備・修理工場である。一方、ディーラーは新車ディーラーに併設されている、一般的な整備工場を指す。正確な統計はないが筆者の現地でのヒアリングによれば市場シェアはモダントレーン(30%)、トラディッショナル(50%)、ディーラー(20%)ほどとなっている。

 モダントレーンの特徴は、エンジン以外の軽整備サービスとそれに伴う部品の小売りを全国ネットワークで行っているという点だ。品質良い部品・パーツを使用し、スタッフの教育にも力を入れ信頼のブランドを創り上げている。タイヤの販売と交換が全体収益の半分以上ある。トラディッショナルは、一般的な軽整備全般を行っている。道の両わきにこのような小さな修理場を頻繁にみかける。純正ではない部品を多く扱うため修理・点検費は安い。中古車を購入するような層はコスト重視で、部品交換も中古を使いたがる傾向が強い。安価なトラディッショナルはまだ需要があり、自動車整備市場で重要なプレーヤーとして存在している。ディーラーは基本的にエンジンも含めた全てのサービスを高品質で提供する。ディーラーが行うサービスに信頼を寄せているユーザーは多い。しかしメーカー保証期間後も高価なサービスを継続して利用するユーザーは減っている。モダントレーンにシフトしている。タイのメンテナンス市場は自動車市場の拡大とともに今、大きな変革期を迎えている。


<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。


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