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日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は、6月3日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。
史上初めての10連休となったゴールデンウィークが明けた5月の国内鉄スクラップ相場は、前月の下落基調を引き継ぐ格好で月前半に500~1000円続落したが、月末にかけては様子見横ばい推移した。5月末時点のH2炉前価格は関東が前月比500円安の2万8500~2万9500円、関西が同500円~1000円安の3万~3万500円を形成している。
世界的には米中貿易摩擦の激化や中国の景気減速に対する懸念、トルコ・リラの下落などが鉄スクラップ相場に影を落とした。日本の輸出相場も軟調な展開となり、韓国向け輸出FOB価格は3万円と前月比1000円下がった。
一方で、米国政府がトルコからの鋼材輸入に対する関税の50%から25%への引き下げを発表すると、トルコ向け欧米スクラップ成約価格が約20ドル反発したほか、鉄鉱石スポット価格は5年ぶりに100ドルを突破しており、国内相場は値戻しへの期待感を緩やかに高めながら越月している。
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