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熊本地震から1年、被害の大きかった熊本県西原村でオートオークション(AA)を展開するJU熊本(永松守理事長)が4月19日、「復興記念AA」を盛大に開催した。「熊本地震から1年!さらなる復興を目指して!」と銘打ち、多くの来場会員を迎えて、活発なAAを開催した。
セリ開始前にはセレモニーを開催した。冒頭には地震による犠牲者の冥福を祈り、来場者全員で黙祷を捧げた。挨拶に立った川端一成流通委員長は「震災発生当初1か月は休催を余儀なくされました。今日も昨年の『負けんばい熊本AA』と同じ好天のもとでのAA開催となりました。引き続き、何事もなく順調にAA開催を続けていきたい。会員の皆様があってのAA事業です」と、復興への想いと会員への謝意を表した。
永松理事長は自動車流通新聞の取材に対し「被災当初はAA休催を余儀なくされ、『命』をつなぐ作業に追われる毎日だった。地震の爪痕を見ると、JU熊本の会員や関係者に犠牲者が出なかったのは不幸中の幸いだった。JU中販連をはじめ、全国から総額2000万円もの義援金が寄せられ、建屋の復旧・補修などにより、組合の『要』であるAA事業も早い段階で復活出来た。一番嬉しかったことは全国の皆さんから背中を押していただいたこと。復興への励ましや温かい言葉が力になりました。全国からのご支援に感謝の気持ちで一杯です」と、全国の業界関係者への感謝の気持ちを話してくれた。
厳しい環境下だが、「JU中販連が推進する適正販売店制度やテントリ事業への取り組みを強化、AA事業においては地元ディーラーとの関係強化に努めたい」(永松理事長)とする。今春からは事務局体制も強化、AA事業強化のため、専任の営業スタッフを配置した。
同会場では「ノー検査、ノークレーム」だったリユースコーナーでも検査を実施、全車に評価点をつけた。「売り手」と「買い手」双方の満足度を高め、地元・熊本での中古車流通を活性化していく構え。
現在のJU熊本AAは、会場設備も完全復旧し、震災以前にも増して、活気溢れるAAを展開する。2016年上期は厳しい実績となったが、下期にはそのマイナス分を着実に挽回したという。組合員の商売も復興需要などによる経済効果も見られ、車販やクレジット利用などで順調な推移を見せ、立ち直りが見られるという。
一方で同組合では、熊本県自動車会館(熊本市東区)に入居する東町事務所が甚大な被害に見舞われた。震災直後は軽貨物バンで封印・登録等の受付業務などに追われたという。現在は仮設事務所に入居、全壊認定を受けた同会館の建て替えが2年後にも予定されている。
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