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代表取締役社長に就任し2015年1月で1年を迎える伊藤文彦社長に、昨年を振り返っていただくと共に2015年および今後の展望を聞いた。
■社長就任してからの1年を振り返って
2014年の1年はあっという間に過ぎた1年。オークションはサービス業であり、サービス業の原点はお客様にいかに喜んでいただけるか、そういう場をいかに提供していけるか、サービスの内容・質をどう上げていくかを課題に、成約台数にこだわった「売れる会場・買える会場」作りに取り組んだ1年であった。
その中で色々なサービスを考え、先行投資できるものを判断しながら進めてきた。1月から3月は増税前の駆け込み需要もあり順調であったが、9月以降は流通量が目に見えて減ってきた。会員の皆様の満足度を高め、売り手と買い手をいかにマッチングさせるかを追及することが、オークション会場の本来の姿と考え取り組んでいる。
■2015年の取組みを教えてください
一昨年の5月に経営が変わり、この1年は会社のポテンシャルを探りながら独自路線をどう築いていくかを模索している段階だった。2015年度は一歩踏み出して今まで検討してきたものを具体化し、次の一歩を踏み出す1年にしたいと考えている。
世の中の移り変わりは激しく、どの業界も今の姿が未来永劫続くわけではない。10年後はわからないが3~5年先を見据え、どんな変化が起きても対応できる会社の体力をつけたい。逆に言うと変化を起こす側になっていきたい。良いものは取入れてサービスの充実を図ると共に、今までに無い新しいサービスを提供していきたい。中古車流通の中味をさまざまな角度から分析し、社員全員が夢を描いて挑戦する1年にしたい。
■将来のオークション業界について
オークション会場は中古車流通の一つのポジション。流通全体の流れは消費者の行動によって変化していく。流通構造の変化に対応するだけではなく、流通構造を進化させていかなければ業界の発展は見込めない。消費者は流通に関して色んなことを考えており、その流通の変化を待っているのではなくこちらから刺激を与えてこの業界がもっともっと活性化していくようにしたい。
そうすることで将来的にはこの業界で働いている人がより幸せになれるようにしたい。より魅力のある業界となれば、この業界で働きたいと思う若い人材も増えてくる。これからのオークション業界を担う人材を数多く育てることで、新しいムーブメントが起こる。この業界が発展する可能性はまだまだ無限大にある。オークションも含めた中古車流通業界が、魅力のあるものにしたい。
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