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中国・蘇州に大規模な中古車競売市場を建設 中国では初、2012年の稼動を目指す

2010年11月15日

 中国江蘇省・蘇州市の木涜鎮で、中国初となる中古車の大規模な競売市場を建設する計画が進行している。

 「木涜鎮」は日本語読みでは「もくとくちん」、現地読みでは「ムードゥーチン」と発音。「鎮」は、日本の市区町村では町に相当する。蘇州市の市街地(市区)人口は約230万人で、大阪市(約260万人)と近い。

【背景】
 中国ではモーターリゼーションが急速に進んでおり、昨年の全土の新車販売台数は1364万台となり世界一に躍り出た。但し、中国は13億2000万人という世界一の人口を誇る国であり、全土における自動車普及率はまだ低い。例えば、アメリカでは人口1000人あたりの自動車保有者は約680人、日本は約580人、韓国は約330人なのに対し、中国はまだ約50人に留まっている。しかし、蘇州市では約160人に普及しており、中国全土の平均の約3倍の数値を示している。これは、沿岸部などの都市部を中心に富裕層が急速に増え、自動車保有が拡大しているのに対し、内陸部の発展が都市部に比べて遅れており、自動車保有がさほど進んでいない実情を表している。

 蘇州市では、2003年に約28万台だった保有台数は、2009年には101万台に達しており、近年は増加率が年18%にも達している。自動車の保有の拡大とともに、富裕層のみならず中間所得層にも自動車保有のニーズが拡大している。

 新車販売の拡大と比例して、良質な中古車の発生も増えており、今後は中古車の取引も活性化するのは間違いないとみられている。しかし、中国では中古車の取引に関して「黄牛」(こうぎゅう・日本風に言えばダフ屋)と呼ばれる個人ブローカーが売買に介在し、手数料を得て取引する形態が色濃く残っており、日本のように販売店が自社の資金で商品車を仕入れて販売する例は中国では少ない。また、車の履歴や修復歴なども不明確なものも多いほか、中古車の相場という概念がまだ根付いていないため、売り手や買い手の感覚的な言い値による取引がまだまだ展開されている。

 今後、中古車の発生増加が確実な中国にあっては、現時点ではまだブローカーによる曖昧な取引が主流であっても、今後は日本の中古車市場のように透明かつ公平公正な取引を標榜した業者による取引が進んでいくのは確実とみられ、いち早く中古車競売市場を稼動させることで、自動車市場の活性化のみならず、地元政府の税収確保にも貢献するねらいがある。

【概要】
 このほど建設される中古車競売市場は「蘇州龍馬中古車売買有限公司」(仮称)という名称で、100万平方mという広大な敷地を誇る自動車の総合テーマパーク「木涜鎮凱馬広場」内に位置する。

 「凱馬広場」は4S店(新車・アフターサービス・パーツ供給・情報提供の4つのサービスを備えた店舗)と呼ばれるディーラーが約40軒入居しているほか、レジャーや飲食、サーキットまでも備えた総合施設。この施設において蘇州市内の年間販売台数(約7万台)の約半分にあたる3万2000台を販売している。

 この場所に、約2万平方mの中古車競売市場を設置する計画。資本金は2億元で、木涜鎮政府が51%、残りを民間が出資する。今年中に設立申請を完了し、来年秋までに設備を完成させ、並行してスタッフ採用や査定員教育などを行い、2012年中の開業を目指す。開業当初は年間3830台、2013年は年間3万7500台、2014年には年間4万8000台の成約を見込んでいる。

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