令和最新版【査定検査ガイド】⑮パネルの“チリ”に要注意 - グーネット自動車流通

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令和最新版【査定検査ガイド】⑮パネルの“チリ”に要注意

整備 2023年05月26日
会社名:ジャッジメント

 外装状態のチェックをする際、同時に見ておきたいのがパネルの“チリ“です。これは、修復歴の確認をするうえでも大変参考になるポイントで、忘れずに見ておきたいところです。

●オートメーション化された現代でも同じ工程
 自動車の製造技術は、SDGs(持続可能な環境目標)に基づいて着実に進化をしています。代表的な技術として塗着効率を向上させたエアレス塗装機の導入が挙げられますが、ボディの製造工程においても様々な工夫が随所になされています。しかし、それらの工程で“自動化”を実現しづらいのが『ボルト装着部位』の取り付け工程です。
 パネルの取り付けを補助するロボットは存在しますが、直接作業するのはいまだに人間。そのため、隣接するパネル間(通称チリ)の幅が均一か否かを専用の測定器を差し込んで確認するという“アナログ”な工程も残っているのです。

●均一なチリを保つのは難しい
 外板部位のチリを均一にすることで、工業製品としての印象は向上します。しかし、外側からの衝撃波及によって、均一に保たれていたチリは簡単に崩れてしまうのです。画像①赤枠内は、下面が削れてしまったフロントバンパーと左フロントフェンダーの“チリ”。幅が不均一であることが一目でわかりますが、こうした外装ダメージを“押され・ずれ”と表現したりします。不均一なチリは、押されによって生じるだけではありません。損傷した外板部位を修理する、あるいは整備目的での“脱着作業”でも生じます。

●発見後、どうするかが大事
 パネルのチリがずれているのを発見した際に注意したいのが『取り付け部分周辺に損傷・修理跡がないか?』。とくに前後のバンパーは、ボディの最先端に位置する外板部の為、その“ずれ”は衝撃波及のバロメーターになります。しかし現在市販されているモデルは、バンパー下面に“アンダーカバー”を装着しているタイプも多く、その裏側を確認するのにも苦労します。事例を挙げてみましょう。画像②は、メルセデスベンツCLAクラスのリヤバンパー。一目で“押され・ずれ”が生じているのがわかります。ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、こちらのCLAクラスは、アンダーカバーで覆われており、バンパー裏の“リヤフロアエリア”を確認するのに苦労します。

 ①タイヤハウス側のカバーをめくるか?
 ②アンダーカバーの隙間から覗き込むか?

 どちらも面倒な作業となりますが、②の方法で確認した結果、リヤフロアとリヤエンドパネルの接合部付近に損傷が生じているのを発見できました(画像③赤枠内)度合としては軽微な損傷ですが、この付近は修復歴扱いにするか否かのデリケートなエリア。オークションの出品検査では、こうした瑕疵を高確率で発見されてしまいますので、面倒でも確認することをおすすめいたします。
  
 
 

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4、4.5点

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直近価格が500千円以上

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毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること