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伊藤社長は「ベトナム人は礼儀もしっかりでき、素直で真面目。今の日本人が忘れていることができています。今後も(外国人を)活用していく予定です。人の命を預かる仕事ですので、緊張感持って正確な作業ができるように指導したり、見守ったりすることが必要です」と語る。更に、「(外国人の活用は)費用とか気にせず、まずは活用してみることを勧めます。きっと会社のプラスになるはずです。信頼できる仲介者を選べば、いろいろと任せて安心できるので、まずは行動に移すことだと思います。会社にとって大きな利益になると思います」。
カーステーションエムアイ(伊藤正人社長、大分県日田市)は、新在留資格「特定技能1号」を取得したベトナム人の自動車整備人材の活用を始めた。技能実習生として日本で3年間働いた人材だ。特定技能として更に5年間の日本での就業が可能となる。特定活動は、技能実習生に比べ、技術が高く現場の即戦力として活躍ができる。日本語でのコミュニケーションも問題がなく、日本での生活やビジネスにも慣れている。初めての外国人採用の企業であっても安心だ。2019年にできた新在留資格である特定技能は、人材不足に悩む、新車・中古車ディーラー業界、整備業界にとって魅力的な在留資格プログラムになるだろう。
「募集をかけても応募が来ませんし、これからの時代はグローバル化になりますし、マンネリ化した組織風土に新しい風を入れていくことも必要かと思いました」(伊藤社長)。更に「日本人以上に素直で、指導したことに応えてくれます。会社の雰囲気もにも変化が生まれました。楽しそうに一生懸命仕事をしてくれる姿を見て、店長も良く面倒をみてくれています」。
カーステーションエムアイでの外国人の受け入れは初めてだった。しかし日曜日や休みには自宅に招き、一緒に食事や宿泊をして、フォローをしていった。外国人を上手に活用している会社の共通点として、「職場の居心地が悪い」と感じさせないように心がけているということだ。最初の外国人の活用に向けてまずは、「第一歩の行動、つまり採用」をしてみることが求められている。
<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。
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