【検査員はここを見る】軽自動車のチェック - グーネット自動車流通

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【検査員はここを見る】軽自動車のチェック

整備 2021年11月25日
会社名:ジャッジメント

 “軽自動車”は、昔から人気の高いカテゴリーで、低年式の車両でも査定価値がしっかり残っている個体が多く存在します。そのことから査定現場で遭遇する頻度は、どのカテゴリーの車両よりも多く、修復歴のチェックにおいてもその特徴をしっかり理解しておく必要があります。

◆特徴①クラッシャブルゾーンが狭い
 軽自動車のボディは、小型車よりも小さい(長さ3400ミリ、幅1480ミリ以内)規格と定められています。このサイズ内でゆとりのある居住空間の確保と動力源、そして現在では多くの電子制御部品も搭載しなければなりません。その影響により衝撃を緩衝させる空間は最低限しか確保されていません。『緩衝空間が狭い』すなわち外板部位のすぐ裏まで骨格部位が迫っているということは、ちょっとした衝突でも骨格部位を損傷させる恐れがあるのです(画像①②)。こうしたことからバンパーをはじめとする外板部位の状態には、普通車以上に注意を払う必要があります。

◆特徴②重度の修復歴車が多い
 衝突により損傷したボディを修理するか否かの判断は、その車両の価値と修理費用を踏まえて総合的に判断されます。冒頭申し上げたように軽自動車は、人気が高く査定価値が落ちにくいカテゴリーです。中古部品の流通量も豊富で、修理費用を安く抑えることも可能なことから、重度の損傷を負った車両でも修理されることがあります。フロントエリアだとフロントインサイドパネルやサイドメンバーの交換修理、リヤエリアだとリヤフロアの交換修理等がそれに該当します。査定の際、“歪み”やすい骨格部位の先端ばかりにとかく目を向けがちですが、塗装状態、塗布されているシーラント、そして溶接跡等の“修正・交換のチェックポイント”まで確認を行うことが大切です。

◆特徴③コストダウンの徹底
 軽自動車は、徹底されたコストダウンの結晶体ともいえる工業製品です。そのコストダウンがもたらした状態の中でも、査定視点で見た場合に注意すべきポイントは次の2点です。①『エンジンルーム内や荷室内は、中塗りせず下地塗装で終了している』かつてはエンジンルーム内までボディ同色で塗装されていましたが、画像③のように今では灰色の下地塗装が広がっています。ここで注目すべきは“塗布されたシーラントの色”です。下地塗装工程後に塗布されるシーラントは、素材の色のままになっています(画像③)。骨格修正や交換修理がされている場合、その多くがシーラントを再塗布後に下地色に似せた塗装、またはボディ色塗料を吹かれます(画像④)。前述した“重度の修復歴”を発見するには、こうした新車状態を理解しておくことも必要です。②『樹脂製パネルの多用』最近のダイハツ製モデルに多く採用されているのが樹脂製外板パネルです。フロントエリアでは、ボンネット、フロントフェンダー、リヤエリアではリヤゲートがこれに該当します。
 
 
<樹脂製パネル攻略方法>
 従来の修復歴手順では、この樹脂製パネルは厄介な存在でした。 なぜなら交換歴チェックの定番ポイントである“取付ボルト”“シーラント”“裏面塗装”の状態が通用しないからです。 それでは現在の樹脂製パネルはどうでしょうか? 現在販売されているダイハツ製モデルでは、よく見ると裏面に製造データラベルが貼られているのに気づくことができます。このラベルでぜひ確認したいのが“製造日データ“。通常各々近い製造日のパネルが取り付けられています。それが大きく製造日がずれている場合、いずれかが交換されている可能性が出てきます。さらにリヤゲートのラベルでは“製造年”まで表記されています(画像⑤)。 初年度登録年月よりも新しい日付の場合には、交換修理がされた明確な証拠となります。こうした素材に合わせたチェックポイントを活用すれば、樹脂製パネルの状態見極めもスムーズに行うことができます。ご存じなかった方は、これを機会にぜひ裏面に注目してみてください。

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4、4.5点

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直近価格が500千円以上

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毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること