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【車両見極めのポイント】検査員はここを見る!バンパーのチェック

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  • ※検査現場でこれまで遭遇してきた水没(冠水車)を初めて映像化しました。チェックポイントも知ることができる内容となっていますので、是非ご覧ください。 ※検査現場でこれまで遭遇してきた水没(冠水車)を初めて映像化しました。チェックポイントも知ることがで…

株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛

 バンパーは、査定において様々な情報を私達に与えてくれる外板部位です。しかし査定時の様子を観察してみると、傷やへこみのチェックに終始している残念な方が多くいらっしゃいます。それでは外装ダメージ以外に注意すべきポイントは、どのような点があるのでしょうか?

【なぜ軽視されてしまうのか?】
 修復歴のチェックをする手順において『外板部位』の状態を確認することは大切な行程です。なぜなら衝撃は外側から入力し、骨格部へと波及する『原理原則』があり、外板部位にこそヒントが残されているからです。そこでボンネットや、ドアの交換歴をチェックするわけですが、バンパーはその手順から外される傾向にあります。これはポリプロピレン等の樹脂素材が用いられている為で、交換歴のヒントが乏いからといえます。結果として『傷やへこみのチェックだけをする部位』という位置づけになってしまっているのです。ただもう少し丁寧に観察してみると、修復歴の疑いをかけられるヒントが残されていたりもします。
 
 
 
【バンパーと隣接パネルの状態に注目】
 そのバンパーに残されているヒントが『隣接パネルとのチリ(隙間)』です。パネル間のチリは、新車時であれば、幅が均一に保たれています。画像①をご覧ください。一見すると不自然な点は無いように見えます。しかし、よく見るとバンパーとフロントフェンダーのチリが、フェンダーアーチに向かって僅かに狭まっているのがわかります。
 『チリが合っていない』 これは、バンパーが接触して『押されてしまった』ことで、取付ステーが曲がってしまったと考えられます。
 『内側にある取付ステーが曲がる程の衝撃が入力された』 と、解釈して慎重にエンジンルーム内(特に下部)を観察する必要があるのです。
 他にもチリだけでなく、その付近の『面』の高さにも注意してみましょう。画像②をご覧ください。リヤバンパーとコーナーパネル、そしてリヤフェンダーそれぞれの表面の位置がズレて段差が生じているのがわかります。これもチリと同様に衝撃波及の疑いを持ち、取付ステー周辺をチェックするようにしましょう。 実際にこちらの車両は、取付ステーが曲がって、バンパーを留めるピンが外れていました(画像③)。

【製造ラベルは重要なヒント】
 以前から交換用のバンパーには製造ラベルが貼られており、それが残っていると『交換している証拠』とされていました。最近では新車時のバンパーにも貼られるケースもあり、判断に迷うこともありますが、ラベルをよく見ると製造年月日が印字されていたりします。 初度登録年月と製造年データを見比べて、交換歴の有無を判断することも可能となりますので、ぜひこちらにも注目してみてください。
 

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