トヨタ自動車は５月８日、２０１９年３月期決算を発表した。同社の当連結会計年度における経営成績は、売上高３０兆２２５６億円（前期比２.９％増）、営業利益２兆４６７５億円（前期比２.８％増）と前年を上回った。一方で純利益は１兆８８２８億円となり、前期比２４.５％減となった。

　当連結会計年度における日本、海外を合わせた自動車の連結販売台数は、８９７万７０００台と、前連結会計年度に比べ １万３０００台 (0.1％) の増加となった。

　日本での販売台数は、２２２万６０００台と、前連結会計年度に比べ２万９０００台 (１.３％)の減少となったが、全国販売店の努力により、軽自動車を除くトヨタ・レクサスブランドの販売シェアは４５.９％、軽自動車を含む販売シェア(含むダイハツおよび日野ブランド)は４３.６％と、前連結会計年度に引き続き高いレベルで推移した。一方、海外では、アジアおよび欧州で販売台数が増加したことにより、６７５万１０００台と、前連結会計年度に比べて４万２０００台 (０.６％)の増加となった。

　所在地別では、日本での売上高は１６兆６２５３億円と、前連結会計年度に比べて６００５億円(３.７％)の増収となり、営業利益は１兆６９１６億円と、前連結会計年度に比べて３１７億円(１.９％)の増益となった。営業利益の増益は、原価改善の努力および輸出台数の増加などによるもの。また、他地域の売上高は、北米が１０兆８１２７億円（２.３％増）、欧州が３兆２３８８億円（１.７％増）、アジアが５兆５１３０億円（７.１％増）となり堅調に推移した。その他地域は売上高２兆３３３４億円（４.９％減）となった。

　２０２０年３月期の連結業績予想は、売上高３０兆円、営業利益２兆５５００億円、純利益２兆２５００億円を見込んでいる。