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【トップインタビュー】日産ユーズドカーセンター井上幸彦社長に聞く

  • 日産ユーズドカーセンター井上幸彦社長 日産ユーズドカーセンター井上幸彦社長
 日産ユーズドカーセンター(NUC)は、日産自動車グループで、オークション会場(NAA東京・名古屋・大阪)を有し、本社オフィスは2018年3月、神奈川県座間市から神奈川県横浜市鶴見区に移転。会員にとっての利便性は大幅に向上した。同年4月に就任した井上社長に今後の取組、展望について話を聞いた。(近藤厚志)

■社長就任にあたって
日産自動車で販売、国内・海外のマーケティングを経験してきましたが、中古車流通に携わるのは今回がはじめてですので勉強中の身です。教えてもらいながら仕事をしております。どんな仕事もお客様を増やし続けるということは同じなので、そういう企業でありたいですし、そうしていくつもりです。そのためには、地域に根差し、地域に愛される会社であるべきです。社員一人一人に自信とやりがいを持ってもらい、元気に働ける環境を整えたい。お客様を増やし続けるという同じ想いの中で仕事をしていきたいと考えています。

■オークション業界の現状と見通しは
中古車の流通はどうしても新車の需要に引っ張られると思います。新車販売が伸びない中で中古車の流通を活性化するには、我々が知恵を絞る必要がありますし、期待に応えなければなりません。輸出バイヤーが増えていると聞いております。以前とはお客様自体が変化しているので、この変化に対する期待にどう応えていくのか。どういう車が輸出されているのか、買う車は何か、ポイントを外さないようにしたいですし、チャンスはまだあると思います。

■強みは何か
 やはり日産自動車の良質な中古車が購入できるオークション会場であることは大きいです。一品一様の中古車をしっかりと検査をして、信用性、信頼性を今まで以上に強みにしたい。検査員の社内での資格やレベルは非常に高いですが、今後も技術のある検査員をしっかりと育てていくつもりです。ものを見ないで購入できるインターネットの時代になってきています。今後はまさに品質の良さも重要ですが、しっかりと検査ができる仕組みを日産自動車のバリューチェーンの中でも導入していきます。

■日産バリューチェーンでの役割とは
 厳選されたハイクオリティな中古車である日産インテリジェントチョイス(プレミアム認定中古車)という仕組みが昨年からスタートしています。コンディションが様々な中古車に車両状態評価書を付与をして消費者が安心して購入できる仕組みですが、ここでも「車両の見極め」ができなければなりません。我々は中古車オークションでプロの検査がしっかりとできる集団です。その中でも、資格等級が高い検査員が販売会社の検査員を研修、育成するという役割をもっています。3月末時点で日産グループで約200名という検査員を指導育成してまいりました。こうした強みをを活かして日産ブランドの価値を上げるということに貢献したいと考えております。

■今後について
 本社機能、東京会場が移転して1か月が経過しました。来場いただくお客様は増えておりますが、一方で、座間会場の時のお客様は来場してくださっているのか。中身を分析する必要があります。外部落札が50%を超える時代になっていますが、来場者は大切にしたいと考えております。そのためにはきめ細かい対応が必要になります。使い勝手や利便性をどうあげていくのか、スピード感を持って対応してまいります。会員向けサービスは、CSをしっかりとあげないとお客様は増え続けません。移転したばかりですので、改善の余地はいくらでもあります。NAAのミッションは、メーカーと販売会社そしてお客様との架け橋となることです。出品してもらう努力、買ってもらう努力が大切です。今後我々がお客様に対してどんな価値を提供していくのか、全従業員で知恵を絞り、考え抜いてまいります。

【プロフィール】
井上 幸彦氏(いのうえ・ゆきひこ)千葉大学卒
1989年日産自動車入社後、マーケティング本部マーケティングマネージャー、アジア・オセアニアリージョナルマーケティング部主担などを経て、10年営業本部関東カンパニーエリアマネージャー。11年日産サティオ佐賀社長、13年マーケティング本部マーケティングダイレクター(リーフ担当)、16年九州日産(株)執行役員営業支援本部長。18年4月より現職。1965年7月生まれ52歳。神奈川県出身。休日はジョギング、スイミングなどで体調を整える。






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