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中古外板パネルを用いた交換について(前編)

株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛

 年々高まりつつあるリサイクルパーツの需要。そのメリットは、新品パーツよりもリーズナブルであることが挙げられます。ガラス・灯火類・電装系等、多岐にわたりますが、ボディパネルでも中古外板パネルを用いて修理された車を多く見かけるようになりました。こうした修理跡はどのように見つけることができるのでしょうか。そのポイントをご紹介します。

◆キーワードは「安い」「早い」「わかりにくい」
 中古部品の需要は、国内だけでなく、日本の中古車が輸出される仕向け地でも高まっています。これは取扱い企業による努力の賜物とも言え、今後も需要は増加していくことが予想されます。では、査定・検査の視点でこの中古部品を考えてみましょう。前述のとおり修復歴のチェックを行う現場でも中古部品、特に「中古外板パネル」を使用して修理された車を頻繁に見かけるようになりました。あくまでも中古品なので、品質状態が均一とは言い難い面もあります。しかし、それを補う以上の魅力が中古外板パネルにはあります。そのメリットは左記のとおりですが、検査の視点で見ると厄介なのが③「良好な仕上がり」です。

◆思わぬところにその痕跡が
 それでは中古外板パネルによる交換歴を発見するにはどうしたらよいのでしょうか。まず「異色中古パネル」の場合、その「異色」が発見のヒントになります。例えばドアやボンネット裏側には様々なラベルが貼られています。異色中古パネルを使用する場合、再塗装時にラベルをマスキング処理して塗装を施すことがほとんどです。それ故、ラベルのフチに「マスキング跡」が残ってしまいます(画像①②)。皆様も車両をチェックする際「取付けボルトの回し跡」を確認されていると思いますが、「ラベルの状態」も確認項目に加えてみてください。またパネル外側に下地塗装まで達するような深いキズがあった場合、よく見ると元色が露出してしまっていることもあります。外装ダメージをチェックする際も注意してみましょう。(後編へ続く)

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