新潟県新潟市を中心に６店舗展開するＯＮＥ＆ＰＥＡＣＥ（吉沢一孝社長）。新潟市南区の国道８号沿、基幹店となるオートガーデンサンスポットは、幅広い車種で在庫１００台を取り揃えた地域密着店。地元ユーザーの多様なニーズに対応している。買取店は４店舗を展開。ラビット新潟小新インター店、ラビット新潟海老ヶ瀬インター店、ラビット燕三条店、ラビット長岡蓮潟店。本年６月に長岡市のファイブワンをグループに加え、総在庫約１５０台を有する新潟県の実力店だ。中古パーツ販売、取付、自社認証整備工場完備で、車検や板金も自社で完結する。ＪＵ新潟加盟、販売各店には、中古自動車販売士も在籍しており、アットホームな雰囲気もあいまって地域のお客様に愛される堅実な経営を行う。オークション仕入れ、自社買取店からの仕入れ、それに付加価値をつけて小売するのが基本スタイルであるが、最近では、共有在庫のメリットを活かした仕入れ、販売にも力を入れ、この成果に確実な手応えを掴んでいるという同社吉沢社長に話を聞いた。（聞き手：近藤厚志）

【ＪＵテントリを積極活用】
　以前から共有在庫サービスの有用性は感じておりましたので、ＪＵテントリも新たな販路の一つとして積極的に活用しております。最大のメリットは、テントリを使えば、「毎日がオークションで毎日売れる可能性がある」ということです。そのための成約料や月々のランニングも低コストなので助かっております。また、同システムは後発ということもあって入力がしやすく、マイナーチェンジのスピードも速く、非常に使いやすいということも積極活用の理由となります。現在、テントリでは、毎月20〜30台ほどの安定した成約があります。小売は月に40台〜50台ほどですので、テントリだけでも、それに匹敵する成約があります。成約に結びつけるには、掲載価格（プライシング）が最も重要だと考えております。小売価格相場とオークション相場が違うように、「共有在庫相場」というものが存在します。効率よく回転率を高めようと思ったら、それらの情報を収集して、研究する必要があるでしょう。テントリにしましても、相場を無視した掲載をしていても効果、効率を高めることは難しいと思います。共有在庫の相場観を養うことによって、成約率は飛躍的に高まります。相場は日々変動しています。したがいまして、プライシングについても、更新頻度を高めるようにしています。時には値下げもありますし、相場によっては、値上げすることも必要だと考えます。

【効果的な活用方法】
　テントリは、仕入れをしたらスピード出品することが、成約率を高めます。先ほど申し上げましたように、共有在庫は共有在庫の相場が存在します。中でもオークション相場の幅が広い車種の場合、その上限に近い価格で成約となる確率が高いのがテントリの特徴です。特に低年式のスポーツカー等は、オークション相場には、相当な幅があります。一例を挙げますと、先日オークションで仕入れた平成９年式インテグラタイプＲ、９万キロ、３．５点の車両ですが、落札したのは35万円。共有在庫の相場では70万円あるのを知っていました。テントリの引用出品機能を使って出品したところ、即日成約となりました。小売相場はもう少し高いところにありますが、この場合、仕入れがうまく出来たので、手離れよく在庫回転率を高めるには、共有在庫での販売がベストでした。小売相場、共有在庫相場、オークション相場は、全く違いますので、これらを把握するには、プライシング専門スタッフの育成や自らも相場感覚を日々養うことが大切です。これまでは、在庫車や買取車を全て登録するのに大変な時間と労力を費やしておりましたが、テントリにはオークション落札データを引用する機能もあります。最近では各社の出品サービスとテントリがデータ連携され、出品登録に要する手間が大きく削減でき、経営効率も格段に向上しております。

【今後について】
　当社では、中古車の「地産地消」を掲げております。地元新潟県から仕入れた中古車をなるべく、地元新潟県のユーザーに販売をしたい。販売後の車検、整備などのアフターも充実させて、より親密なお付き合いをさせていただき、より一層、地域社会（新潟県）への貢献をしたいと考えております。

【店舗情報（本社）】
会社名：ＯＮＥ＆ＰＥＡＣＥ株式会社
住所：新潟県新潟市南区大通黄金3-1-26
電話：025-362-0330
営業時間９：30～19：00
代表者：吉沢一孝
設立：平成16年６月１日
従業員数：28名
総在庫台数：約１５０台
月間販売台数：１２０から１５０台（小売比率約４割）