ホンダは8月25日に、ヨーロッパ各国で6月より販売しているハイブリッドスポーツ車「CR‐Z」が、「ユーロNCAP」の衝突安全性評価において最高評価となる5つ星を獲得したと発表した。ユーロNCAPはヨーロッパ各国の交通関連当局などで構成された独立機関により、EU(欧州委員会)などが定めた新車評価基準(NEW CAR ASSESMENT PROGRAM)に基づいて自動車の安全性能の評価を行うもの。 CR‐Zは、自己保護性能向上と相手車両への攻撃性低減を両立する「コンパティビリティ対応ボディ」や、歩行者傷害軽減ボディなど安全性を高めるボディ構造に加え、VSAなどの「アクティブセーフティー機能」を採用することで、総合的に高い安全性能を実現していることが評価され、今回の最高評価の獲得となった。 2009年2月のユーロNCAP新評価システム導入以降、ホンダ車においては「シビック(欧州5ドア車)」「アコード」「ジャズ(日本名フィット)」「インサイト」が最高評価の5つ星を獲得している。また、インサイトは、2009年にユーロNCAPがテストを実施した全33台の中で、総合評価の獲得ポイントで第2位となった。「ハイブリッド車として環境性能と安全性能を高次元で両立していることが評価された」と同社はコメントしている。