ハナテン（大阪市城東区・米倉晃起社長）は３月１４日、「ビッグモーター（ＢＭ）福井店」（福井市・渡辺泰典店長）を新規オープンした。車販とサービス、鈑金塗装（ＢＰ）工場を併設した大型店舗で、２万平方メートル近い敷地を誇る。同社の関連会社、ビーエムハナテンによる出店で、車に関する「ワンストップサービス」の提供により、地域に根ざした営業展開を推進する。

　同店は国道８号バイパス交差点に位置し、敷地面積は１万９５００平方メートル。サービス工場は対面式で全１２ストール（うち１ストールは検査ライン）がゆったりと配置される。同社の店舗ネットワークにおいて、同じく鈑金工場併設の彦根店に次ぐ規模。福井県では、開設から約４年のＢＭ越前店に次ぐ２店舗目の出店で、中古車事業部次長で北陸エリアの地域担当を務める渡辺店長が地域での「ビッグモーター」ブランドの認知拡大に努める。

　同店では、オープン時に車両展示３００台規模でオープニングフェアを開催した。３月１４～１６日の３日間で１２２台を成約した。３０～４０代のファミリー層を主要ターゲットに据えるが、オープニングフェアでは、５０代の来店客数が予想を上回るなど、幅広い年齢層の来店が見られたという。福井県ではＢＭ越前店に次ぐ出店だが、新規客を中心に多くの来店客で賑わった。

　渡辺店長は「３世帯同居などで、自動車の複数保有が多いエリア。売れ筋は軽自動車とコンパクトカーで、６０～７０％の構成比を占める。オープニングフェアで過半数以上を占めた新規客をしっかりとフォローし地域密着営業を推進したい」とする。

　同店は、早期に車販において月平均２００台水準の確立を目指す。一方で、サービス工場においても車検台数を月１００台以上確保し、早々に指定工場資格を取得したい考え。

　「福井県で２店舗目だが、まだまだ知名度は低い。地域密着型の店舗運営で、『ビッグモーター』を地域に必要としていただけるよう、まずは来店促進と来店客への接客・サービスで固定客を作っていきたい」（渡辺店長）と考える。

　店舗内には、従来店舗に比べ、かなり大きめのキッズコーナーを設置したほか、ベンチ（長椅子）を効果的に配置するなど、女性が気軽に来店し、リラックスできる店舗作りに努めた。屋内に３０台程度の車両展示が可能なほか、見積り・商談端末付きの商談テーブルが１６席配置され、十分な設備で来店客を迎える。

　また、併設するＢＰ工場は最新鋭の塗装ブースを有するほか、最新設備で高度な鈑金・塗装に対応する。一般客の来店クイック修理から、損保からの入庫誘導などにより、安定的な入庫を目指す。恵まれた敷地を活用し、成約車の洗車やボディコーティングを施工する「納車棟」も２カ所設置した。

　同店のスタッフ数は、渡辺店長と営業９人、サービス８人、鈑金・塗装５人、事務３人の２６人体制。

＜ビッグモーター福井店＞
福井市大土呂町２８－２－１
ＴＥＬ：０７７６－３８－７１１１
ＦＡＸ：０７７６－３８－７１１２