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2月鉄スクラップ市況情報

  • 鉄スクラップ価格推移 鉄スクラップ価格推移

『じり安』のまま推移

 日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は3月2日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。2月の国内鉄スクラップ市況は、前月までの基調に変化なく『じり安』のまま推移した。特に、1月には東高西低とまで言われ比較的に高値を維持していた関東地区の値下がり幅が大きく、2月末には関東地区の価格がH2で2万3500円レベルまで下がり関西地区より約1,000円低くなっている。

 この値下がりの要因は、輸出向けFOB価格の不冴が大きく影響している。国内電炉の購入量に大きな落ち込みは見られないものの、高炉の市中スクラップ購入が低位にとどまり、韓国他台湾、ベトナム等の需要国からの買意欲も盛り上がらないまま、輸出契約価格は下落した。

 世界的に見ても、鉄スクラップ価格の値下がりは続き、特に米国のコンポジット価格が輸出価格の値下がりに引っ張られる形で第2週に約$90も急落したことは、市場に衝撃を与えた。米国産の韓国向け大型船契約が約3か月振りに報告されたが、価格もNo1HMSのCFRで$250以下と言われ、前回比約$60下がっている。原油や鉄鉱石価格に下げ止まり気配が窺われ、鉄スクラップ価格にも底打ち期待がある一方で、期待倒れに終わる不安も解消できないままの越月となったとしている。



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