西尾モータース
軽4WD車は「JUテントリ」を通じて全国から強い引き合い、軽乗用車中心の品揃えで小売りと業販をうまくすみ分け
東西に広い鳥取県の中央部に位置する倉吉市で、1964年(昭和39年)創業の西尾モータース(西尾浩之社長)は、1989年(平成元年)に新車・中古車小売り部門として「オートステージニシオ」を開設、自動車整備事業と新車・中古車販売の両輪で、地域密着の営業展開を推進する。雪の多いエリアということもあり、軽乗用車中心の品揃えながら、4輪駆動(4WD)車の販売が多いのも特徴だ。常時35台以上の展示車を揃えるが、地元の管理ユーザーへの販売を中心としながらも、共有在庫「JUテントリ」を通じた全国販売にも注力している。店頭販売に注力する中、在庫車の一部を「JUテントリ」に掲載し「小売り」と「業販」のすみ分けを図り、コンスタントな販売台数を確保することで経営強化につなげている。(室田一茂)
【創業から60年以上、自動車整備事業を展開】
小売りに取り組み始めたの89年3月から。「オートステージニシオ」を立ち上げたことで、整備工場の近隣に展示場を構えた。創業当初は二輪車整備・販売からスタートした同社。モータリゼーションの盛り上がりとともに、四輪事業にも事業を拡大、現在では指定整備事業者として民間車検工場を運営、地元ユーザーの車検・点検、整備などを手がける。小売り部門を立ち上げた当初は、いわゆる「ハコスカ」や「フェアレディZ」など、当時のトレンドを象徴するような華やかな商品ラインアップを並べていたという。
【最近は軽自動車中心の品揃えで地元ユーザーのニーズに対応】
店頭に並べる展示車のラインアップも時代の変化とともに、変化しているという。最近では、展示車のほとんどが軽乗用車。「生活の足」として必要とされる軽乗用車を幅広く展示・販売するが、地域性を象徴するのが、四輪駆動(4WD)車へのニーズの高さ。冬季は積雪することも多いエリアで、4WD車の利便性は非常に高く、同店には程度の良い軽乗用車、とりわけ4WD車が多く並んでいる。「JUテントリを通じて、北は青森県にも売れた。北海道、東北などの豪雪地域に比べて積雪の頻度の少ない鳥取県で乗られた4WD車へのニーズは高いのかもしれない」(西尾社長)と、販売状況から推測する。
【「JUテントリ」掲載時は厳しい査定を徹底しクレーム発生件数は「0」】
西尾社長が「JUテントリ」や中古車小売りポータルサイト「グーネット」などに掲載する際に徹底しているのは、厳しい査定と、車両状態の開示に他ならない。「ネガティブなこともしっかりと伝えることが大事。『JUテントリ』から他社共有在庫などへ連携することなども念頭に、掲載画像の並び順にも気を使っている。連携他社で全ての写真が載らない場合でも最初の数枚で買い手が知りたい情報が得られるようにポイントを絞って掲載することを心がけている」(西尾社長)という。上位の画像はセールスポイントを訴求するものになりがちだが、同社ではネガティブ情報も積極的に開示、買い手の「安心」を高める要因となっていることは間違いない。
【今後は軽バンの品揃え充実と展示台数拡大を計画】
現在、35台規模の展示車を並べているが、大半は軽乗用車という品揃え。今後は小売りでも業販でもニーズが高い「軽バン」の充実を考えている。現在の在庫にアドオンする形で、常時40台以上の展示車を並べ、小売りと業販の両輪で販売台数を拡大していく考えだ。
<店舗情報>
会社名:西尾モータース
店舗名:オートステージニシオ
店舗所在地:鳥取県倉吉市米田町2丁目46
代表者:西尾浩之
【創業から60年以上、自動車整備事業を展開】
小売りに取り組み始めたの89年3月から。「オートステージニシオ」を立ち上げたことで、整備工場の近隣に展示場を構えた。創業当初は二輪車整備・販売からスタートした同社。モータリゼーションの盛り上がりとともに、四輪事業にも事業を拡大、現在では指定整備事業者として民間車検工場を運営、地元ユーザーの車検・点検、整備などを手がける。小売り部門を立ち上げた当初は、いわゆる「ハコスカ」や「フェアレディZ」など、当時のトレンドを象徴するような華やかな商品ラインアップを並べていたという。
【最近は軽自動車中心の品揃えで地元ユーザーのニーズに対応】
店頭に並べる展示車のラインアップも時代の変化とともに、変化しているという。最近では、展示車のほとんどが軽乗用車。「生活の足」として必要とされる軽乗用車を幅広く展示・販売するが、地域性を象徴するのが、四輪駆動(4WD)車へのニーズの高さ。冬季は積雪することも多いエリアで、4WD車の利便性は非常に高く、同店には程度の良い軽乗用車、とりわけ4WD車が多く並んでいる。「JUテントリを通じて、北は青森県にも売れた。北海道、東北などの豪雪地域に比べて積雪の頻度の少ない鳥取県で乗られた4WD車へのニーズは高いのかもしれない」(西尾社長)と、販売状況から推測する。
【「JUテントリ」掲載時は厳しい査定を徹底しクレーム発生件数は「0」】
西尾社長が「JUテントリ」や中古車小売りポータルサイト「グーネット」などに掲載する際に徹底しているのは、厳しい査定と、車両状態の開示に他ならない。「ネガティブなこともしっかりと伝えることが大事。『JUテントリ』から他社共有在庫などへ連携することなども念頭に、掲載画像の並び順にも気を使っている。連携他社で全ての写真が載らない場合でも最初の数枚で買い手が知りたい情報が得られるようにポイントを絞って掲載することを心がけている」(西尾社長)という。上位の画像はセールスポイントを訴求するものになりがちだが、同社ではネガティブ情報も積極的に開示、買い手の「安心」を高める要因となっていることは間違いない。
【今後は軽バンの品揃え充実と展示台数拡大を計画】
現在、35台規模の展示車を並べているが、大半は軽乗用車という品揃え。今後は小売りでも業販でもニーズが高い「軽バン」の充実を考えている。現在の在庫にアドオンする形で、常時40台以上の展示車を並べ、小売りと業販の両輪で販売台数を拡大していく考えだ。
<店舗情報>
会社名:西尾モータース
店舗名:オートステージニシオ
店舗所在地:鳥取県倉吉市米田町2丁目46
代表者:西尾浩之