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令和最新版【査定検査ガイド】㉝ミニバン・フロントエリアの死角

 ミニバンは、国内販売台数ランキングでも上位に入るモデルが数多く存在する人気形状です。その形状は1・5ボックスとも言われていますが、単純にワンボックス形状のフロント部にエンジンルームが付いるわけではありません。査定検査では、ミニバン特有の死角にも注意する必要があります。

●ストラットタワー部分の位置に注意 
 ミニバンのフロントエリアは、一見するとセダンタイプ等と大きな相違はなさそうに感じますが、実際はどうでしょうか?
 トヨタ・カムリ(画像①)と日産・セレナ(画像②)のエンジンルームを比較してみましょう。。
 注目すべきポイントは、フロントインサイドパネルの『ストラットタワー部分』。
 セダンタイプは、ストラットタワー部分が目視で確認できる位置(画像①赤丸)なのに対し、ミニバンは確認することができません。
 これはストラットタワー部より後方エリアが、カウルトップ(画像②赤エリア)の下部に潜り込んでいるためです。
 前方からの衝撃入力を想定した修復歴チェックであれば、ストラットタワー部分が見えなくても大して影響はありませんが、問題は側面方向からの衝撃入力に対するチェック。
 足回り部分から衝撃波及する可能性もあるので、ぜひとも確認したいのですが、通常の査定姿勢では目視できません。

●フロントフェンダーの状態に注意 
 ミニバンモデルの場合、ストラットタワー部分よりも後方エリアを確認するためには、少し大変ですが、頭を低くして奥を覗き込む必要があります(画像②青矢印)。
 覗き込むことで隠れていたストラットタワー部分や、ダッシュパネルとの接合部分を確認することができますので(画像③)、検査用のライトでチェックします。
 実際に事例をみてみましょう。
 画像②③④は同一車両(セレナ)で、右フロントフェンダーを交換修理していました。
 しかし、ラジエータコアサポートや右フロントインサイドパネルの先端付近に異常は確認できず。
 そこで右奥に位置するストラットタワー部分を入念に確認すると、歪みを発見することができました(画像④赤丸)。
 足回り損傷に起因する珍しい事例ともいえますが、査定現場で遭遇する可能性も十分考えられます。
 もし、フロントフェンダーに修理歴がありながらも、骨格先端部に異常が見られない場合には、【側面衝突】の可能性も疑ってみてください。
 

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