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DHLと脱炭素化に向けた取り組みに調印

  • 写真左から山川社長、トニー・カーン社長 写真左から山川社長、トニー・カーン社長
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  • SAFとインセットの関係性 SAFとインセットの関係性

SAF導入でグローバル物流を革新

 ビィ・フォアード(東京都港区、山川博功社長)は、物流大手のDHLジャパン(東京都品川区、トニー・カーン社長)と、持続可能な航空燃料(SAF)を活用する輸送サービス「GoGreen Plus」に関する5年契約を締結した。8月30日、両社の代表がビィ・フォアード本社で調印式を行い、同契約に署名した。

 同社は、2027年の上場に向けた環境問題への取り組みの第一歩として、社会の脱炭素化と持続可能な発展への貢献を目指し、CO2削減やカーボンニュートラルの実現に向けた契約を結んだ。同社は世界207の国と地域で事業を展開しており、売上の大部分が海外市場に依存している。国際輸送におけるリーダーであるDHL社との提携は、同社にとって理想的なパートナーシップであり、5年間の長期契約締結に至った。

 同社が掲げる企業文化「ビィ・フォアードイズム」は、共存共栄を理念とし、サービスを通じて社会全体を豊かにすることを目指している。この理念のもと、今回の取り組みが、同社の114か所に及ぶ公式エージェントオフィスや取引先の国と地域に広がることを期待し、さらなる環境への貢献を目指して活動を推進していく。

「GoGreen Plus」は、飲食店や家庭から排出される廃食油、トウモロコシやサトウキビなどのバイオマス由来の原料を活用して生産される「持続可能な航空燃料(SAF)」を用いることで、輸送に伴う温室効果ガス排出量を削減する業界初のサービスだ。SAFは、従来の航空燃料と比較してライフサイクル全体で最大80%の排出量削減が可能であり、企業が環境問題に取り組むための強力なツールとなる。

 同社が運営する海外輸送サービス「ポチロジ」は、2021年6月にスタートした。ネット上での見積もりから輸送依頼までをワンストップで対応し、年間約3万件の取扱実績を誇る。同サービスでは、書類や小包、パソコン、ピアノ、自動車パーツ、家具、バイク、重機など多種多様な物品の輸送を行っており、引っ越し荷物などの大規模な案件にも対応可能だ。

 今回の「GoGreen Plus」サービスは、「ポチロジ」で取り扱うすべての国際航空貨物に適用される。サービス料金への追加費用は一切なく、ビィ・フォアードが全額を負担することで、顧客にとっても持続可能な選択をサポートする。

 契約締結に際し、DHLジャパンのトニー社長は次のようにコメントした。「脱炭素化社会の実現に向けた温室効果ガスの削減に対する世界的な関心の高まりを受け、企業が積極的に取り組むことが求められています。今回の契約により、ビィ・フォアードのスコープ3排出量削減に貢献できることを大変嬉しく思います。」

 また、ビィ・フォアードの山川社長は、「世界のロジスティクス産業をリードするDHL社と連携し、このような取り組みを進められることを光栄に思います。新興国への輸出業務が多い弊社にとって、持続可能な環境問題への取り組みは重要な課題です。今回の脱炭素化の取り組みを第一歩として、輸出先の国や地域の環境負荷低減と事業拡大を共に推進していきたいと考えています」と抱負を述べた。

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