自動車流通市場研究所
自動車流通市場研究所の中尾聡理事長が講演
中国で全国のオークション企業が加盟する中国オークション産業協会(北京市東城区、黄小堅会長 略称CAA)は、9月11日から13日までの日程で、安徽省合肥市のクラウンプラザホテルにおいて、第一回自動車オークション代表者会議を開催した。
今回は、自動車オークション専門委員会の設立から10周年を迎えたことを記念して開催され、全国の自動車オークション企業代表者はもとより、政府関係者、学術研究者、自動車メーカー関連、さらに中古車輸出事業者など400名もの参加者が集い、盛大に開催された。日本からはNPO法人自動車流通市場研究所の中尾聡理事長が招かれ「飛躍的な成長を遂げた日本の中古車輸出とオークションの役割」について講演を行った。
近年、中国の中古車流通は、政府が打ち出す規制緩和によって、取扱台数が拡大している。ちなみに22年には1602万台の中古車が国内で販売された。また、19年には中古車輸出を解禁している。4年間の輸出累計台数はわずかに9万2131台に過ぎないが、現在、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」を背景に拡大してきた100国以上にも上る新車輸出のルートに、中古車も輸出させる計画があるようで、24年以降は爆発的な成長が期待できるなど、中国の中古車流通は、今まさに大きなターニングポイントに差し掛かっている。
しかしながら、オークション流通量は22年実績で138万台弱と、未だオークションの占める割合は少ない。そこで、この機を絶好のタイミングとして捉え、今後の中古車流通の中心的な担い手となるべく、次世代対応型のオークションにドラスティックな転換を図ることが、今回の会議の大きなテーマでもあるようだ。
この会議で講演した中尾理事長は「中古車取引には欠かせない価格と品質の透明化を日本のオークションは長年担ってきた。それが国内中古車流通の成長に繋がり、また世界一の中古車輸出大国となった要因でもあった。日・中でオークションの成り立ちや経緯は異なるが、中国でも今後のオークションの発展が、中古車輸出も含め、必ずや中古車流通全体の繁栄に繋がるはずだ」とオークション発展の重要性を強調した。
一連の会議日程を終えた中尾理事長は、会議で再三取り上げられていた新疆ウイグル自治区で急ピッチに開発が進められている“コルガス自由貿易圏”に注目した。中国政府は中東ドバイの自由貿易圏に引けを取らないほどの規模を目指しているようで「この自由貿易圏が本格稼働すれば、アジア・欧州に向けた巨大な物流拠点になるだろう」とし、「これによって新車輸出がより活性化し、それに乗じて中古車の輸出も爆発的に拡大することは決して夢物語ではないかもしれない」と締めくくった。
今回は、自動車オークション専門委員会の設立から10周年を迎えたことを記念して開催され、全国の自動車オークション企業代表者はもとより、政府関係者、学術研究者、自動車メーカー関連、さらに中古車輸出事業者など400名もの参加者が集い、盛大に開催された。日本からはNPO法人自動車流通市場研究所の中尾聡理事長が招かれ「飛躍的な成長を遂げた日本の中古車輸出とオークションの役割」について講演を行った。
近年、中国の中古車流通は、政府が打ち出す規制緩和によって、取扱台数が拡大している。ちなみに22年には1602万台の中古車が国内で販売された。また、19年には中古車輸出を解禁している。4年間の輸出累計台数はわずかに9万2131台に過ぎないが、現在、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」を背景に拡大してきた100国以上にも上る新車輸出のルートに、中古車も輸出させる計画があるようで、24年以降は爆発的な成長が期待できるなど、中国の中古車流通は、今まさに大きなターニングポイントに差し掛かっている。
しかしながら、オークション流通量は22年実績で138万台弱と、未だオークションの占める割合は少ない。そこで、この機を絶好のタイミングとして捉え、今後の中古車流通の中心的な担い手となるべく、次世代対応型のオークションにドラスティックな転換を図ることが、今回の会議の大きなテーマでもあるようだ。
この会議で講演した中尾理事長は「中古車取引には欠かせない価格と品質の透明化を日本のオークションは長年担ってきた。それが国内中古車流通の成長に繋がり、また世界一の中古車輸出大国となった要因でもあった。日・中でオークションの成り立ちや経緯は異なるが、中国でも今後のオークションの発展が、中古車輸出も含め、必ずや中古車流通全体の繁栄に繋がるはずだ」とオークション発展の重要性を強調した。
一連の会議日程を終えた中尾理事長は、会議で再三取り上げられていた新疆ウイグル自治区で急ピッチに開発が進められている“コルガス自由貿易圏”に注目した。中国政府は中東ドバイの自由貿易圏に引けを取らないほどの規模を目指しているようで「この自由貿易圏が本格稼働すれば、アジア・欧州に向けた巨大な物流拠点になるだろう」とし、「これによって新車輸出がより活性化し、それに乗じて中古車の輸出も爆発的に拡大することは決して夢物語ではないかもしれない」と締めくくった。