グーネット自動車流通

メニュー

令和最新版【査定検査ガイド】⑭見えにくい場所にご用心その2

 お客様の車を確認する際、まず目に入るのは車両の外観です。 前回も申し上げましたが外観は、その車の第一印象を決定づける重要な要素。しかし“見えにくい場所”が評価の分かれ目になるケースもあります。前回の“下廻り”に引き続き、今回は“ボディ上面”についてご紹介いたします。

●ボディの大型化による影響
 近年、販売台数ランキングの上位には“ミニバン”“SUV”が多くランクインするようになりました。こうした人気モデルは、フルモデルチェンジを契機にボディサイズが大きくなる傾向があります。しかし、査定検査の視点で見ると“ボディの大型化”は、外装ダメージのチェックを難しくさせる要因としてあまり歓迎されるものではありません。とくに目線よりも高い位置になりがちな“ルーフ”は、確認するのも一苦労。ハイルーフ化されたルーフは、ステップやタイヤの上に足を掛け、身体を引き上げるようにして確認しなければいけません。こうした確認動作は、態勢を維持することに気を取られてしまい、肝心のダメージを見落とす恐れもあります。

●見えにくい場所でも・・・
 ハイルーフ形状の車両の場合、人の立ち位置からだとダメージが見えにくいのが特徴です。前回の下廻り(下面)も“見えにくい”点では共通していますが、価値減価(評価点への反映)という点では異なります。 ボディ上面は、ドアや各フェンダーのような側面と減点幅がほぼ同じでありながら、チェックに時間を要する“難所”といえます。

●侮れないダメージの数々
 私達がルーフを確認する際、必ず見るのが“ルーフサイドレール”部分。サイドウィンドウ上辺からルーフモールまでの間は、洗車時に手をついつい置いてしまいがちなエリアです。やっかいなことに少しの圧力でもへこんでしまうことから“薄へこみ多発地帯”として警戒しています(画像②赤丸内)。とくに車高が高いミニバンやSUVには“あるある”のダメージです。またトヨタのパールホワイトにおいては、密着不良により塗装がごっそり剝がれてしまうといった不具合(画像③赤丸内)も一部車両でみられます。とくに紫外線を広範囲に受けやすいルーフエリアが他のパネルよりも発生頻度が高い印象を受けます。こうしたダメージは、オークション出品票に記載されてしまうと、応札に影響が出やすいので、面倒でも各方向から随時チェックをするよう心がけてください。

オークション

企業・団体

店舗情報

ひと

コラム

相場・統計

新製品

新車ランキング

中古車ランキング

年頭所感

板金