日本中古車輸出業協同組合(JUMⅤEA)
峠を越えた感はあるが19年の水準に戻るかがポイント
2021年度6月の中古車輸出統計によると、UAE、ロシア、ニュージーランドの輸出上位国を中心に輸出台数は増加し、堅調な数字となった。1月-6月の期間比でも前年同期を12万8183台上回る60万5305台となり、下半期も同様の数字であれば、2021年の輸出市場は年間120万台まで回復の見通し。20年の106万2064台は大きく上回り、19年の129万5852台には届かないのが21年上半期の状況。
一方で7月の輸出抹消登録台数は前年同月比で8.9%上回る10万1671台となった。1月-7月の期間比では8.2%少ないが、単月でも前年を上回る月間が出てきたのは、輸出にとっては良い兆しと言える。まだまだ中古車輸出は回復したとは言い難いが、上半期の数字を見ると回復基調に乗りつつあると思われる。
今年の4月、5月、6月は昨年と様変わりした。昨年は特に4月、5月に輸出業界は大ダメージを受けた。昨年実績と比べれば輸出台数は上回っているが、一年前が悪すぎたとも言える。21年は年間120万台ペースで推移しているが、2年前の19年ほどの伸びは無い。
新型コロナは周知のとおり世界的に影響を及ぼした。リーマンショックの時は事業継続が困難になった会社もあったが、新型コロナは中古車輸出に関して言えばほぼ2カ月だけの影響で終わった。昨年6月から輸出台数は元に戻りつつあり、中古車輸出業界としては峠を越えた感はある。後は19年以前の水準に戻るかどうかがポイント。
ロシアの輸出台数がここ最近伸びているが、商売としての旨味は少ない。昔は日本人バイヤーを介してロシアに輸出していたが、今はロシアが仕入れから手続きまで全て自分で行っている。ロシアのバイヤーは現地の相場を知っており、価格決定権もロシアにある。昔と商売のやり方も変わり、ボリュームとしてのニーズは高いが、日本の中古車業界は潤っていない。これはロシアに限らず世界的な流れになりつつある。将来的には中古車輸出の商売のやり方が大きく変わる可能性はある。
一方で7月の輸出抹消登録台数は前年同月比で8.9%上回る10万1671台となった。1月-7月の期間比では8.2%少ないが、単月でも前年を上回る月間が出てきたのは、輸出にとっては良い兆しと言える。まだまだ中古車輸出は回復したとは言い難いが、上半期の数字を見ると回復基調に乗りつつあると思われる。
今年の4月、5月、6月は昨年と様変わりした。昨年は特に4月、5月に輸出業界は大ダメージを受けた。昨年実績と比べれば輸出台数は上回っているが、一年前が悪すぎたとも言える。21年は年間120万台ペースで推移しているが、2年前の19年ほどの伸びは無い。
新型コロナは周知のとおり世界的に影響を及ぼした。リーマンショックの時は事業継続が困難になった会社もあったが、新型コロナは中古車輸出に関して言えばほぼ2カ月だけの影響で終わった。昨年6月から輸出台数は元に戻りつつあり、中古車輸出業界としては峠を越えた感はある。後は19年以前の水準に戻るかどうかがポイント。
ロシアの輸出台数がここ最近伸びているが、商売としての旨味は少ない。昔は日本人バイヤーを介してロシアに輸出していたが、今はロシアが仕入れから手続きまで全て自分で行っている。ロシアのバイヤーは現地の相場を知っており、価格決定権もロシアにある。昔と商売のやり方も変わり、ボリュームとしてのニーズは高いが、日本の中古車業界は潤っていない。これはロシアに限らず世界的な流れになりつつある。将来的には中古車輸出の商売のやり方が大きく変わる可能性はある。