川崎大輔のアセアン市場まるわかり⑨ - グーネット自動車流通

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川崎大輔のアセアン市場まるわかり⑨

コラム 2019年09月25日
大草原モンゴルの自動車市場
会社名:アセアンカービジネスキャリア

 モンゴルといえば多くの日本人は草原や遊牧民などのように牧歌的な風景をイメージする。しかしそのような思いと裏腹に、首都ウランバートルに馬は走っていない。モンゴルを走るのは日本メーカーの自動車だ。

 HV(ハイブリッド)とSUVの人気が高い。新車市場でみれば、全メーカーに対するトヨタ車の輸入割合が半数以上を占めるが、トヨタ車だけを見ればSUVが9割を超えている。LC200(ランドクルーザー)、LX570の2車種のシェアも大きい。ランドクルーザーの価格は、エンジングレードで異なるが900~1200万円ほどとなっている。中古車はプリウス(日本で売れない30前期型など人気)の台数が非常に多いが、ハリアー、エクストレイルなど、車高のあるSUVも人気がある。ランクル、プラドなどのジープ系も根強い人気だ。

 モンゴルで拡大している自動車市場ではあるが、9割近くが中古車市場で、新車市場は10%ほどと歪(いびつ)な市場構成となっている。中古車市場は、日本からの中古車、韓国からの中古車、さらに欧米からの中古車と3つの輸入ルートがある。特徴的なのは、アメリカから輸入される日本ブランドの中古で、ランクルやレクサスの中古車がモンゴルでは大人気。日本からは2017年には約4万4000台の中古車が輸入されている。2003年には約3500台であったことを考えれば、10倍規模と急激に自動車需要が急速に伸びている。

 現地における中古車販売は有力な中古車販売店というのは少ない。個人レベルの中古車業者が集まったオートモールと言われるエリアがウランバートル市内に4〜5カ所ある。エンドユーザーはオートモールを訪問して中古車を購入する。最近では中古車サイトやFACEBOKなどを利用したCtoCの取引も出てきている。

 自動車の普及台数が増加するにつれて一般的にメンテナンスを含むアフターサービスが必要不可欠となる。特にモンゴルに多く輸出されたHVに対するアフターサービス需要は今後急速に増えていくことが予想される。

<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。

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