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2021年の輸出台数は昨年並みか、若干上回る程度に落ち着く可能性が高い。
5月の輸出抹消登録台数は12万2840台となり、前年同月比14.2%増と伸長した。5月の実績を見ると輸出市況は活況を取り戻しつつあると言えるが、21年1月-5月の輸出抹消登録台数の累計では53万3422台、前年同期比10.8%のマイナスとなっている。
昨年の4月、5月は新型コロナウイルスの感染が世界的に広がり、輸出仕向地はロックダウンに踏み切るなど、輸出市況に大きな影響を与えた。しかし1月-3月は輸出が動いていたため、堅調な数字を残していた。
一方で今年の1月は変異型ウイルスの出現による感染拡大を受けヨーロッパを中心に活動自粛を強いられていた。4月以降、先進国を中心にワクチン接種も進み、ようやく輸出も回復しつつあると言える。
今年は一昨年並みに回復するのではとの希望的観測もあったが、そこまでの回復は厳しいと思われる。
財務省統計4月の輸出国別実績ではUAE、ニュージーランド、ロシアといった輸出上位国をはじめ、軒並み前年を上回る実績となっている。しかし、スリランカとミャンマーへの輸出は大幅な減少となっている。今後、この2カ国においては、政情を原因とし今後も以前のような輸出取引は厳しいと言わざるを得ない。特にスリランカは、台数は少ないながらも小型冷凍車のニーズは高かっただけに残念。
問題となっていた船不足、コンテナ不足は解消されつつある。5月の輸出抹消登録台数増加の一因になっている。また、日本のスポーツカーは根強い人気を誇り、高額での取引がなされている。輸出台数は少ないものの日本車の注目の高さが伺える話であり、話題性としても高い。
現在、輸出先への営業活動ができない状況は続いており、依然として輸出環境は厳しいと言わざるを得ない。ただ、日本でもワクチン接種が急激に進んでいるように、ワクチン接種が広がり、自由に渡航できる、また渡航後の二週間隔離が不要になれば、以前の活気を取り戻すことはできると思われる。
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