「ＪＵ全体としての流通ネットワークを強化していきたい」と中販連関東甲信越連絡協議会（ＪＵ関連協）会長・日本中古自動車販売協会・同商工組合副会長・同流通担当副理事長として抱負を述べる薄辰美会長（ＪＵ埼玉）。

　現在はJU系38会場で個別にオークションを開催しているが、これでは全国組織であるＪＵのスケールメリットを最大限に活かしきれない。少子高齢化や、車も所有から使用へと世の中が変化していくのは間違いなく、何もしないと生き残れない。その時になって慌てるのではなく、今から次の時代に向けてシステムを構築しないといけない。

　つまり全国流通網の整備が必要と考える。そのためには、まず業務系システムの統一化をするべきで、ここがバラバラだとこの先、何をするにも統一感が持てず、結局のところＪＵの組織力が活かせないままになってしまう。私が担当することになった流通委員会では、これらを共通課題と認識し、短期・中期・長期の課題と問題点を明確にして指針と方向性を見出したい。出品票や検査の統一化も入口の課題として取り組む。

　機能性、利便性、金額的にもメリットがあれば集客力も高まる。これら実現に向け、各商組それぞれの事情を考慮しながら、皆様と協議して将来的には、全国53商組が事業展開し、各地で戦える仕組みを構築したい。