自動車業界特化型税理士 酒井将人
紙おむつが必要経費になるってウソ?ホント?
自動車販売店の経営者や実務担当者が抱く経営・経理・税金に関する様々な疑問について、自動車業界専門の税理士が解説します。
【何のために買ったか】
年末に向けて経費関連の領収書整理を始められている方も多いかと思いますが、税金を計算するうえで経費に該当するか否かは、「何を買ったか」ではなく、「何のために買ったか」ということを考えて判断するようにして下さい。タイトルに挙げさせて頂いた「紙おむつ」を例にしますと、〝紙おむつ=経費×〟と考えるのではなく、〝家庭で使う紙おむつ=経費×〟〝お客様のために用意した紙おむつ=経費○〟と考えるのです。
【必要経費の判断基準】
税金を計算するうえで必要経費となるためには、2つの基準をクリアしなければなりません。まず1つ目は、『関連性基準』です。売上を得るために必要な支出であること、つまり事業との関連性が必要となり、「何を買ったか」ではなく、「何のために買ったか」を考える必要があるのは、この関連性基準によるためです。そして2つ目は、『妥当性基準』です。事業の内容や規模などから判断して妥当な金額であることが必要となり、同じ目的の支出であっても、不相当に高額な場合などは経費として認められない可能性があります。
【キッズスペースの充実】
前述のとおり、小さなお子様を連れて来店されたお客様のために紙おむつを用意している店舗の場合、この紙おむつの購入費用は、税金を計算するうえで経費に該当することになります。ちなみに、紙おむつには「合う、合わない」があって、普段使っているメーカーのものでなければ「おむつかぶれ」してしまうお子様もいるので、3~4種類をストックしている店舗もあるそうです。キッズスペースの充実が、より良い商談へと繋がるということは、いまさら私が申し上げるようなことではありませんが、こうした細かい心配りが出来る店舗は、やはり順調に業績も伸ばしておられます。この記事をご覧頂いた皆様も、ぜひお客様の目線で自店を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
【筆者紹介】
税理士 酒井将人。
自動車業界特化型税理士事務所OFFICE M.N GARAGE代表。自動車販売店などの経営サポートや業務改善に注力する傍ら、自動車業界活性化のための活動を行う。著書に『いまさら人に聞けない「中古車販売業」の経営・会計・税務Q&A(セルバ出版)』など。
【何のために買ったか】
年末に向けて経費関連の領収書整理を始められている方も多いかと思いますが、税金を計算するうえで経費に該当するか否かは、「何を買ったか」ではなく、「何のために買ったか」ということを考えて判断するようにして下さい。タイトルに挙げさせて頂いた「紙おむつ」を例にしますと、〝紙おむつ=経費×〟と考えるのではなく、〝家庭で使う紙おむつ=経費×〟〝お客様のために用意した紙おむつ=経費○〟と考えるのです。
【必要経費の判断基準】
税金を計算するうえで必要経費となるためには、2つの基準をクリアしなければなりません。まず1つ目は、『関連性基準』です。売上を得るために必要な支出であること、つまり事業との関連性が必要となり、「何を買ったか」ではなく、「何のために買ったか」を考える必要があるのは、この関連性基準によるためです。そして2つ目は、『妥当性基準』です。事業の内容や規模などから判断して妥当な金額であることが必要となり、同じ目的の支出であっても、不相当に高額な場合などは経費として認められない可能性があります。
【キッズスペースの充実】
前述のとおり、小さなお子様を連れて来店されたお客様のために紙おむつを用意している店舗の場合、この紙おむつの購入費用は、税金を計算するうえで経費に該当することになります。ちなみに、紙おむつには「合う、合わない」があって、普段使っているメーカーのものでなければ「おむつかぶれ」してしまうお子様もいるので、3~4種類をストックしている店舗もあるそうです。キッズスペースの充実が、より良い商談へと繋がるということは、いまさら私が申し上げるようなことではありませんが、こうした細かい心配りが出来る店舗は、やはり順調に業績も伸ばしておられます。この記事をご覧頂いた皆様も、ぜひお客様の目線で自店を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
【筆者紹介】
税理士 酒井将人。
自動車業界特化型税理士事務所OFFICE M.N GARAGE代表。自動車販売店などの経営サポートや業務改善に注力する傍ら、自動車業界活性化のための活動を行う。著書に『いまさら人に聞けない「中古車販売業」の経営・会計・税務Q&A(セルバ出版)』など。